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何故リカビトスは秋華賞トライアルを使わなかったのか?「遅れてきた大物」が本番を勝つための「長期的戦略」の全貌

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 15日に行われる今年の秋華賞(G1)で最も大きな「惑星」といえば、3戦無敗の関東馬リカビトス(牝3歳、美浦・奥村武厩舎)ではないだろうか。

 デビュー戦こそ昨秋10月だったが、いきなり上がり3ハロン32.8秒の末脚を繰り出すなど、その才能は来年のクラシックを狙えるほど非凡なものがあったリカビトス。しかし、その反面、高い能力に肉体面が追いついていない故にレースのダメージがあまりにも大きく、とても連戦できるような状態ではなかった。

 結局、一戦するごとに休養を挟みながら慎重に使っていった結果、2戦2勝で迎えた6月の八ヶ岳特別(1000万下)を迎えた頃にはオークス(G1)も終了しており、すでに今年の3歳牝馬の勢力図はソウルスターリングを頂点に完成しつつあった。

 しかし、開業4年目を迎えていた新鋭の奥村武調教師らリカビトス陣営には、確かな”感触”と”野望”があった。

 牝馬クラシックの最終章・秋華賞に参戦する――。

 11日に行われた秋華賞の共同会見で、奥村調教師は「早い段階から、秋のこのレース(秋華賞)を目標にどう戦っていくかを牧場と厩舎とで頭を使って、ずっと考えてやってきました」と、その当時の思いを語っている。

 陣営が管理馬に対して確か感触を掴んだのが、2勝目を上げた今年3月の500万下だった。

 相変わらず体質を気遣っての調整で、満足に仕上げられていなかったリカビトス。馬体重は+12kg、C.ルメール騎手が騎乗しながら12頭中5番人気に留まっていたことからも、仕上がり不足は明らかだった。

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