
秋華賞で「超強力逃げ馬」アエロリットとカワキタエンカの主導権争い勃発!?「展開」のカギを握る横山典弘が「理想像」とする歴史的名牝の存在とは

15日に京都競馬場で開催される秋華賞(G1)。樫の女王ソウルスターリング不在の混戦となったが、1番人気は今春のNHKマイルC(G1)を勝利した「マイル王」アエロリット(牝3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)が務めることになりそうだ。
圧巻だったのは、今春のヴィクトリアマイル(G1)を勝ったアドマイヤリードとの「新旧女王対決」となった前走のクイーンS(G3)の内容だ。
札幌1800mを13頭立てで行われたこのレースで、2番枠から好スタートを決めたアエロリットは内からハナを主張。果敢に先頭に立つと、そのままの勢いで後続を突き放した。軽快に飛ばす中、1000m通過は58.3秒。この日の札幌競馬場は時計の出やすい馬場だったが、それでも速いペース。馬群を大きく突き放し、大逃げに近い状態となった。
しかし、オーバーペースが懸念されたのも束の間。先頭で最後の直線に入ったアエロリットは再び後続を突き放しに掛かると、最後は2着のトーセンビクトリーに2馬身半差をつける楽勝劇。歴戦の古馬との初対決をあっさりと制して、秋華賞の「主役」へ名乗りを上げた。
レベルが疑問視されている今年のクラシック組で唯一となる古馬混合重賞制覇の価値は、すこぶる高い。それも「テン良し、中良し、終い良し」という理想的な逃走劇を見せられれば、早くも「堅軸」という声が聞かれるのも当然か。
ただ、このあまりにも華麗な逃走劇には、当然ながら”タネ”がある。
12.2 – 11.2 – 11.8 – 11.6 – 11.5 – 「11.9 – 12.1」 – 11.5 – 11.9
12.2 – 23.4 – 35.2 – 46.8 – 58.3 – 「70.2 – 82.3」 – 93.8 – 105.7
上記はアエロリットが逃げ切った今年のクイーンSのラップタイム及び、ハロンごとの通過タイムだが、注目したいのはラスト800m~400m間の「11.9秒」と「12.1秒」だ。
最初の1000mこそ58.3秒というハイペースで駆け抜けたアエロリットだったが、この400m区間で大きく減速しているのがわかる。無論、これはバテたのではなく、鞍上の横山典弘騎手が意図的に行っていること。具体的に述べると、前半の1000mで築いた後続との10馬身近いマージンを、この400m区間でほぼすべて吐き出している。
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