真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.10.27 16:17

藤田菜七子騎手がJRA一番乗りで「No.1若手騎手決定戦」予選通過! 16年ぶりに誕生した「アイドル騎手」から「乗れる若手」へ進化した軌跡
編集部
そんな中で迎えた2年目だが、序盤の3カ月が終わって、わずか1勝。率直に述べて、このまま”消えて”もまったくおかしくはなかった。競争に敗れ、ゆっくりと衰退していく他の騎手と、何ら変わりのない姿と言えたからだ。
しかし、その一方で彼女は、ただ苦境に耐えているだけではなかった。
積極的に実績のない関西へ遠征し、新たな人脈づくりに奔走していたのだ。これは右も左もわからなかったルーキーシーズンには見られなかった積極性であり、そこで関係を築いたDr.コパこと小林祥晃氏や、メイショウ軍団の総帥・松本好雄氏といった大物馬主は、今なお藤田菜七子騎手の成績を支えている。
また、同時に今の自分が「どうすれば勝てるのか」ということも、貪欲に追究するようになった。その顕著な例が、積極的な新潟遠征だ。ローカル競馬場ならトップ騎手の参戦が少ないことはもちろん、狙いはこの競馬場にしかない直線1000mのレースにあった。
カーブのない直線だけのレースなら、馬が加速する第4コーナーで膨らむことも多い未熟なコーナーリングの技術をカバーできるし、何よりも新人騎手としての軽量がより活きる。実際に藤田菜七子騎手はこの新潟1000mだけで3勝を上げ、新潟競馬場は今年中央で上げた12勝の内、8勝を占めている。
2勝目が4月だったにもかかわらず、今年すでに12勝。勝ち星は確実に増え、今年の8月にはデビュー以来初の「1番人気1着」を達成。今月21日には、ついに1997年に牧原由貴子騎手が記録した11勝を上回り、JRA女性騎手の年間最多勝を20年ぶりに更新した。
PICK UP
Ranking
17:30更新引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬