GJ > 競馬ニュース > ルメール募らせる「思い」とは  > 2ページ目
NEW

あまりに「残酷」な現実を突きつけられたC.ルメール騎手。募らせ続ける日本ダービーへの「思い」とは


 無論、仮にルメール騎手がマカヒキを選んで入れさえすれば、日本ダービー制覇を成し遂げられていたというつもりはない。実際の着差は僅か8㎝であり、サトノダイヤモンドも落鉄さえなければ逆転していたかもしれない。

 だからこそ、今年の日本ダービーの雌雄は様々な要因が重なった「ほんの僅かな差」で決したのだ。サトノダイヤモンドとマカヒキの差は紙一重だったといえる。ルメール騎手が選択ミスを犯したと考えるのは、単なる浅はかな結果論でしかない。

「今回はハナ(差)だけ届かなかった。残念です……」

 レース後、そうコメントしたルメール騎手本人が、その事実を冷静に受け入れることは決して簡単なことではないだろう。競馬に「タラレバ」は禁句だが、ルメール騎手にとって日本ダービーへの思いは、また1年間募り続けることに間違いはないのだから。

 ダービーの借りは、ダービーでしか返せない。

 今年は川田将雅騎手が天を見上げて、押し留めることができない感情をそのまま涙に変えて流し続けた。当然ながら、彼にも日本ダービーに対するただならぬ思い、そして悲壮たる決意が胸にあったことは、あのワンシーンがすべてを物語っている。

 来年の日本ダービーでは、一体どんなドラマが待っているのだろうか。願わくばルメール騎手の「思い」が、今度こそ彼の手をすり抜けてしまわないように祈りたい。
(文=浅井宗次郎)

あまりに「残酷」な現実を突きつけられたC.ルメール騎手。募らせ続ける日本ダービーへの「思い」とはのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
  4. 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!