真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.06.01 17:47
あまりに「残酷」な現実を突きつけられたC.ルメール騎手。募らせ続ける日本ダービーへの「思い」とは
文=浅井宗次郎
無論、仮にルメール騎手がマカヒキを選んで入れさえすれば、日本ダービー制覇を成し遂げられていたというつもりはない。実際の着差は僅か8㎝であり、サトノダイヤモンドも落鉄さえなければ逆転していたかもしれない。
だからこそ、今年の日本ダービーの雌雄は様々な要因が重なった「ほんの僅かな差」で決したのだ。サトノダイヤモンドとマカヒキの差は紙一重だったといえる。ルメール騎手が選択ミスを犯したと考えるのは、単なる浅はかな結果論でしかない。
「今回はハナ(差)だけ届かなかった。残念です……」
レース後、そうコメントしたルメール騎手本人が、その事実を冷静に受け入れることは決して簡単なことではないだろう。競馬に「タラレバ」は禁句だが、ルメール騎手にとって日本ダービーへの思いは、また1年間募り続けることに間違いはないのだから。
ダービーの借りは、ダービーでしか返せない。
今年は川田将雅騎手が天を見上げて、押し留めることができない感情をそのまま涙に変えて流し続けた。当然ながら、彼にも日本ダービーに対するただならぬ思い、そして悲壮たる決意が胸にあったことは、あのワンシーンがすべてを物語っている。
来年の日本ダービーでは、一体どんなドラマが待っているのだろうか。願わくばルメール騎手の「思い」が、今度こそ彼の手をすり抜けてしまわないように祈りたい。
(文=浅井宗次郎)
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!