朝日杯FS(G1)世界最強「ダーレー軍団」の逆襲!「第2のロードカナロア」タワーオブロンドンがマイルで勝てる「根拠」とは
世界最強の馬主軍団「ダーレー・グループ」の威信を懸け、4戦3勝のタワーオブロンドン(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、17日に行われる朝日杯フューチュリティS(G1)に出走する。
9月のききょうS(OP)勝利後、主戦のC.ルメール騎手が「次のロードカナロア」と、2013年に年度代表馬に輝いた歴史的名馬を引き合いに出すほどのタワーオブロンドン。その言葉が決してリップサービスでないことを証明したのが、前走の京王杯2歳S(G2)だった。
函館2歳S(G3)勝ちのカシアスや、小倉2歳S(G3)勝ちのアサクサゲンキなど素質馬が集った一戦。タワーオブロンドンは、単勝1.8倍の圧倒的な人気に支持された。
2戦2勝で2番人気タイセイプライドが引っ張るレースは、前半の800mが48.1秒のスローペース。実質的に上がり3ハロンだけの瞬発力勝負となったが、タワーオブロンドンは中団から上がり最速となる33.2秒の豪脚で楽々と突き抜けた。
ダーレー・ジャパンの持ち込み馬ということもあり、父が米国産のレイヴンズパスという日本には馴染みのない種牡馬。それだけに日本特有の高速馬場への対応が懸念されていたが、見事に払拭。ここまで3戦で35秒台の上がりしか記録していなかっただけに、今後に向けて極めて大きな勝利となった。
グレード制が導入後の1984年以降、京王杯2歳Sの勝ち馬は朝日杯FSで連対率50%を記録しており、これだけを見てもタワーオブロンドンがすでに2歳王者の筆頭候補の1頭であることは疑う余地もない。
ただ、その上で気になるのがルメール騎手のジャッジだ。
冒頭で触れた通り、本馬に対しては「ロードカナロア級」と最大級の評価を下している一方、ロードカナロアは2013年の安田記念(G1)で勝利しているものの、香港スプリント(G1)連覇が証明している通り、基本的には1200mがベストのスプリンターだった。
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