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武豊が「選ぶ」は大器グレイルか、名牝の仔ジャンダルムか……天才騎手を最後まで悩ませた12年前の「数奇な運命」と「皮肉な結果」

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 キタサンブラックという偉大なパートナーを失い、不安の中でスタートした武豊騎手の2018年。だが、先週の東京新聞杯(G3)をリスグラシューで勝利し、年明けの京都金杯(G3)に続く重賞2勝目。現在14勝を上げ、リーディングでも1勝差の4位につけるなど「好調」だ。

 本当なら「絶好調」と述べても過言ではないはずだが、武豊騎手は先週の勝利騎手インタビューでも「絶好調」という言葉には過敏に反応して否定している。数々の金字塔を打ち立ててきた天才にとって、この程度の活躍で「絶好調」といわれるのは心外なのだろう。

 JRAの年間記録となる212勝を達成した年は1月だけで26勝。「まだまだ物足りない」とのことだ。

 とはいえ、好調を保っていることに変わりはない。そんな武豊騎手にとって今週の共同通信杯(G3)に出走を予定しているグレイル(牡3歳、栗東・野中賢二厩舎)は、今年の牡馬クラシックを占う重要な存在だ。

 昨年の菊花賞当日に行われたデビュー戦で記録的な極悪馬場を克服して快勝すると、続く京都2歳S(G3)では、同じ京都2000mで時計を10秒以上縮めて重賞初制覇を飾ったグレイル。

 道中は抜けた1番人気のタイムフライヤーをマークするような形で進めたが、最後の直線入り口では手前を替えることに手間取っている。その影響でスパートが遅れ、一時はタイムフライヤーに勝ちパターンに持ち込まれたが、エンジンが掛かってからの伸び脚が桁違い。着差こそクビ差だが、スケールを感じさせる走りだった。

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