GJ > 競馬ニュース > 1戦1勝のダービー馬  > 2ページ目
NEW

「1戦1勝のダービー馬誕生」中央競馬の”ボーナスステージ”と化した東京ダービー。「価値」を守るために迫られるルール改正

【この記事のキーワード】, ,

 無論、見方を変えれば、これはバルダッサーレ陣営の戦略的勝利に他ならない。

 正式な手続きを踏み、ルールを厳守した上で東京ダービーに参戦した陣営に一切の非はない。身も蓋もないが「南関東競馬のレベルが低いから悪い」と言われてしまえば、それも正論と言わざるを得ないだろう。

 ただ、それで納得できる南関東競馬のファンがどれだけいるだろうか。今年で62回の歴史を誇り、「ダービー」を冠する東京ダービーは決して、中央馬の”ボーナスステージ”として生まれたわけではないはずだ。

 その一方で、中央からの移籍馬が地方競馬のレベルを底上げしているという見方もできる。そのため、一概に中央馬をシャットアウトしてしまうのも保守的すぎる考え方だ。

 だが、せめて地方馬や海外馬が日本ダービーに出走する際にはトライアルで結果を残すことが必要なように、東京ダービーにも特定のルールを設けて、その価値を守らなければ、今後もファンにとって”何の愛着もないダービー馬”が生まれ続けることにもなりかねない。

 ルールを変えることは容易なことではない。だが、中央も地方もファンがあっての競馬である。

 中央馬にとっても4,200万円という賞金は格好の的だ。早急にルールを見直さなければ、南関東のクラシック自体が”茶番劇”なってしまうのも、そう遠くないはずだ。
(文=浅井宗次郎)

「1戦1勝のダービー馬誕生」中央競馬の”ボーナスステージ”と化した東京ダービー。「価値」を守るために迫られるルール改正のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
  2. 皐月賞馬、ダービー馬不在の菊花賞を勝ったのは?
  3. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  4. 「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
  5. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  6. ブレスジャーニー再び「主役」へ5馬身ぶっちぎり!「サラブレッド射殺事件」を乗り越えた”強い3歳馬”の真打ちが復活!?
  7. ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
  8. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  9. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  10. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か