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リアル「三冠配合」実現!?ディープインパクト×アパパネの「12冠ベビー」デビューへ馬主はすでに海外遠征を視野か

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dhi-pu.jpgディープインパクト(JRA公式サイトより)

 人気競馬シミュレーションゲーム『ウイニングポストシリーズ』(コーエーテクモ)では、自身がオーナーブリーダーとなり、自らが生産した馬でライバルと戦うことが醍醐味とされている。

 実在する歴史的名馬を始め、強力なライバルに勝つためには有望な所有馬を生産する他ないが、プレイヤーを手助けする配合理論として「三冠配合」というものが存在する。

 この「三冠配合」は文字通り、父と母が共に三冠馬であれば、その仔馬の能力が底上げされるというゲームならではのロマン溢れる現象で、逆に父が三冠馬はともかく、母まで三冠馬となると、ゲームだからこそ実現できる夢のような豪華配合である。

 しかし、この「三冠配合」が実際に行なわれ、それこそ夢のような豪華配合で誕生した日本最高のエリートが今年デビューを迎えようとしている。

 それこそが父が三冠馬ディープインパクト、母も三冠馬アパパネというモクレレ(牡2歳、美浦・国枝厩舎)だ。

 父は近代競馬を代表する無敗の三冠馬ディープインパクト。競馬をやる人でこの馬の名を知らない人はまずいないだろうし、競馬をやらない人でもこの馬の名前だけは知っているという人も多いほどの超有名馬。まさしく名実ともに今の日本競馬を牽引している存在だ。

 そして、母アパパネはJRA史上初のG1同着をオークスで成し遂げるなど、激戦を勝ち抜いて世代の頂点に立ち続けた歴史的名牝。メジロラモーヌ、スティルインラブに次ぐ史上3頭目の牝馬三冠馬は然ることながら、古馬になってもブエナビスタを倒してヴィクトリアマイルを制するなど、三冠女王に恥じない戦績を残した。

 そんな両馬から誕生したモクレレが、近代競馬を代表する、いや、約150年の歴史を誇る日本競馬でも指折りの良血馬であることに間違いはない。競馬ファンなら弥が上にも期待が高まるというものだ。

 ちなみに冒頭で記載した「リアル三冠配合」が実現したのは、今回のモクレレが史上3頭目となる。

 初代三冠配合実現馬は、シンボリルドルフ×メジロラモーヌという配合から産まれたメジロリベーラ。残念ながら新馬戦に1度出走したのみで、脚部不安で引退となった。2代目は同じくメジロラモーヌと欧州三冠馬のラムタラという、なかなかセンセーショナルな配合だったが、こちらも鳴かず飛ばず。未勝利を勝ち上がるのがやっとだった。

 だが、競走馬としては歴史に名を遺したものの種牡馬としては失敗に終わったシンボリルドルフ、ラムタラと比べ、ディープインパクトは今最も成功している種牡馬。アパパネの父キングカメハメハとの配合でも、宝塚記念2着のデニムアンドルビーなどすでに成功例を輩出しており、モクレレが今度こそ「三冠配合」の有用性を証明するかもしれない。

「心肺能力が高くて、動きもかなり良いですよ。クラシックに行けるぐらいの手応えを感じています」

 と育成牧場のノーザンファーム内での評価を高く、父と母を所有していた金子真人オーナーの期待も当然ながら並々ならぬものがあるだろう。その証拠に、このモクレレという一風変わった馬名はハワイで「飛行機」という意味。

 これは金子オーナーがすでに、モクレレでの海外遠征を視野に入れているからこそ付けられた名ではないだろうか。

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