ダービー候補、ディーマジェスティを襲う「ディープインパクト産駒」のジンクス!? 超えるべきハードルはそこそこ高いかも
ディーマジェスティ(競馬つらつらより)史上2頭目無敗の3冠馬・ディープインパクト。最終的にG1競走を7勝し、当然の競馬殿堂入り。種牡馬としても5年連続でリーディングサイアーを獲得するなど、競馬界への影響力は今もって健在である。産駒重賞勝利数は122、G1級競走もすでに28勝という圧倒的な数字を記録している。
29日に控える日本ダービー(G1)においても、主力を形成するのはディープインパクトの産駒だ。皐月賞を制したディーマジェスティに、父と同じ強烈なキレ味を持つマカヒキ、ポテンシャルNo.1という声もあるサトノダイヤモンドに、青葉賞を制し頂点をうかがうヴァンキッシュランなど錚々たる面子だ。
特にディーマジェスティは、皐月賞を制覇した時点で「凱旋門賞」という言葉が出るほどの強烈なレースを見せた。展開が向いたとはいえ、史上空前のハイレベルといわれる今年の3歳世代を向こうに回しての勝利。ダービーでの勝利も大いに期待されている。
しかし、ディーマジェスティに関しては「すでにG1ホースである」からこその「不安」というべきか「ジンクス」がある。それは、ディープインパクト産駒ならではの「特徴」といえるのかもしれないが……。
実はディープインパクトの産駒、特に牡馬は、中央G1競走を「2勝」した馬が一頭もいないのである。
キズナ(日本ダービー)、ディープブリランテ(日本ダービー)、トーセンラー(マイルCS)、スピルバーグ(天皇賞・秋)、ミッキーアイル(NHKマイルC)など、ディープ産駒はなぜかG1を2勝できていないという事実がある。リアルインパクト(安田記念)は通算2勝だが、もう一つがジョージライダースSという豪州のG1である。
一方、「牝馬」に目を向けると、父と同じG1競走7勝(国内6勝)のジェンティルドンナ、ヴィクトリアマイル連覇のヴィルシーナ、秋華賞とJC制覇のショウナンパンドラに牝馬2冠のミッキークイーンと複数G1を勝利している産駒も多い。たまたまなだけかもしれないが、少し偏りが激しい印象は受ける。
この「ジンクス」でいくと、ディーマジェスティがダービー制覇を達成するハードルは大変高い印象である。日本ダービー自体はディープ産駒の得意舞台であることには違いなく、マカヒキやサトノダイヤモンドが勝利しても決して驚けないだろう。
とはいえ、ディーマジェスティもまた、ディープ産駒初の皐月賞制覇を達成した逸材。このような「ジンクス」など蹴散らす可能性も十分だ。ただ、こうしたジンクスは決してバカにできないのもまた、競馬のようにも思える。
(文=利坊)
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