【マーチS(G3)展望】復活を目指すエピカリスと勢いに乗るハイランドピーク! 両極端な立場にいる2頭が今後の覇権をかけ激突
エピカリス(競馬つらつらより)25日(日)中山競馬場のメインレースには、ダートのハンデ重賞となるマーチS(G3)。ホッコータルマエの引退以降は絶対的な存在と呼べる馬がいない状態となっている現在のダート戦線ではあるが、今後の活躍を目指す有力馬が集まった。その中でも特に注目したいのが4歳馬の2頭である。
2歳3歳時は4連勝からの海外挑戦でも結果を残したエピカリス(牡4、美浦・萩原厩舎)だが、今回は久しぶりの勝利を目指す。デビュー戦からダートで圧倒的な強さを見せ、国内では「世代No1」の称号を獲得。ドバイのUAEダービー(G2)では惜しくも2着に敗れたが、経験が浅い中での海外遠征でも十分な結果を残し、世界レベルの実力があることを証明してみせた。そこからアメリカ3冠の最終戦となるベルモントS(G1)への出走を目指し調整をしていたがレース前に故障が見つかり無念の出走取り消し。そこからは歯車が狂ってしまったかのように勝てないレースが続く。
帰国後初戦となったレパードS(G3)は当然のように1番人気に支持されたが、直線伸びを欠いて3着確保が精いっぱいの苦しいレース。ただ、海外での疲れが抜けきっていなかったことが敗因かと思えただけに最低限の結果は残したとの見方ができた。しかし、そこから休養を挟み挑んだみやこS(G3)でも1番人気となったが掲示板の確保もままならない8着。
海外遠征後は思ったような成績が出てないが、以前の活躍ぶりを考えればこのまま終わるとは思えない。ここで復活を印象付けるような活躍をみせ、今後のダート戦線の中心に返り咲くことはできるだろうか。
そんなエピカリスとは対照的にド派手な勝ち方でオープンクラスまで上がってきたハイランドピーク(牡4、美浦・土田厩舎)にも注目が集まる。初茜賞(1000万下)では10馬身差、昇級直後の上総S(1600万下)でも5馬身差を着けての圧勝と勝ち方が際立っている。内容的にもハイレベルで逃げていたにも関わらず上がり最速でレースをまとめていたのだ。先手も取れて末脚もあるという非の打ち所がない競馬での2連勝と、成長著しい4歳馬がここにきて本格化を迎えたようだ。初めての重賞挑戦でハンデにも恵まれる今回は制覇の絶好のチャンス。ダート界の新たな顔となるには結果が求められるレースとなりそうだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
- JRA 武豊「因縁」オーナーと5億円の復縁!? ワールドプレミア降板劇から突然の大物騎乗依頼、両者に交錯する「思惑」とは
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 今の競馬ファンは「ハズレ馬券」を投げ捨てない? 競馬場から姿を消した「敗者の断末魔」と感情のままに宙を舞い続けた「ハズレ馬券」の現在
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは















