GJ > 競馬ニュース > ステルヴィオ「進化」  > 2ページ目
NEW

皐月賞(G1)ステルヴィオが示した「進化」の軌跡。関東リーディングトレーナーが語った「不安」とスプリングS(G2)を勝ち切った意味

【この記事のキーワード】, ,

「皐月賞の共同記者会見でダノンプレミアムの回避について聞かれた木村調教師は、本当に残念そうでしたね。ステルヴィオが唯一敗れている王者に対するリスペクトもあると思いますが、同時に3歳馬となって『進化』した管理馬で再度戦ってみたいという思いもあったのではないでしょうか」(競馬記者)

 記者の言うステルヴィオの「進化」とは、やはり前走のスプリングSでルメール騎手が語った、ある程度「ポジションを取りに行ける」ようになったことだろう。

 サウジアラビアRCの東京や、朝日杯FSの阪神外回りコースと比較すれば、皐月賞は明らかに最後の直線が短くなる中山競馬場で行われる。前走のスプリングSで経験した各馬がなだれ込むようなレース展開も珍しくなく、そうなると後方一気の一辺倒では極めて苦しくなる。

 実際に過去10年の皐月賞の勝ち馬を振り返ってみても、東京で勝ったオルフェーヴルを除くと4コーナーでの位置取りが10番手以下だったのは、極端なハイペースとなった2016年のディーマジェスティのみ。「異次元の末脚」と称されたドゥラメンテでさえ、4コーナーでは7番手まで進出していた。

 そういった意味でもステルヴィオが、前走のスプリングSで中団からレースを運べた意味は非常に大きい。本番でも当然、前を意識した位置取りが望ましいことは述べるまでもないだろう。

 ただその点で、木村調教師の「スプリングSの時は、わりと良いスタートが切れて最初のコーナーに入る時からリズムに乗れていたけど、それが2回連続してできるという自信が僕自身ない」という言葉は気になる指摘だ。

「木村調教師は普段から慎重な発言をされる方なので、個人的にはそこまで心配していませんね。むしろ、(最後の直線の)坂の途中から発馬する中山1800mで、スタートダッシュがついたことは大きいと思っています。

サウジアラビアRC、朝日杯FSとどちらも後方からの競馬になっていますが、ゲートで出遅れているわけではないんです。ここまで出遅れが一度もないように、むしろゲートは安定しているタイプ。本番でも極端にペースが速くならなければ、ある程度の位置が取れるのではないでしょうか」(同)

皐月賞(G1)ステルヴィオが示した「進化」の軌跡。関東リーディングトレーナーが語った「不安」とスプリングS(G2)を勝ち切った意味のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
  2. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  3. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  4. 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
  5. 横山和生「謎」の降板にファンから賛否の声…朝日杯FSで無敗の主戦に非情采配
  6. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  7. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
  8. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  9. “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
  10. C.ルメール「がっくり」まで繰り返さなくても!? 3歳マイル王ジャンタルマンタルが「あの名マイラーにそっくり」と話題