タニノフランケルが逃げ馬として覚醒!? 母ウオッカが制した日本ダービー出走なるか?
※画像:タニノフランケル 『競馬つらつら』より15日(日)の阪神競馬場6Rの500万下(芝・2000m)にタニノフランケル(栗東・角居勝彦厩舎)が出走。堂々の一番人気に支持され、その期待に応えるかのように2着に4馬身差を付ける圧勝を飾った。
絶好のスタートを決めたタニノフランケル。4コーナー回ってもトップを譲らず、最後の直線では後続をさらに突き放す末脚を発揮。ライバルたちを歯牙にもかけずに余裕の走りで勝利をおさめた。
レース後、騎乗した幸英明騎手は「強かったです」と愛馬を褒め称え、「手応え通りに最後まで伸びてくれました。まだ伸びしろがあります」と今後に期待を込める。
父フランケル、母ウオッカと両親合わせてG1「17勝」という、世界的な超良血馬であるタニノフランケル。だがデビューした昨年は1勝にとどまり、その後は勝ちきれない競馬を続け、重賞出走経験すらなし。期待されたほどの活躍はできていなかった。
「タニノフランケルは逃げて初勝利を手にしていました。ですが、その後は騎乗した福永祐一騎手がレース後に陣営から『馬の後ろでためる競馬をするようにという指示』があったと語るなど戦略を変更して後方からの競馬も試していたようです。これには我慢することを覚えさせる意図があったのかもしれませんが、結果だけ見てしまうとそれが上手くいったとは思えません。
そこで今回は原点回帰して、逃げ切り勝ち。デビュー時からスタートセンスには太鼓判が押されていたため、今後もレースで逃げを選択するのであれば、注目の存在になる可能性は高いでしょう」(競馬誌ライター)
タニノフランケルは次走、日本ダービー(G1)の出走権獲得を目指してトライアルのプリンシパルS、もしくは京都新聞杯(G2)を視野に入れているという。
徐々に成長し、逃げ馬として才能の片鱗を見せつつあるタニノフランケル。遅れてきた大物はダービーに出走することができるのだろうか? 母馬と同じ大舞台に立つ日が来ることを期待したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新
「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 高知競馬10年間で「売上10倍」の快挙! かつてハルウララ騎乗の武豊騎手が「悲惨」と憂いた競馬場が「時代の風」に乗る
- JRA「パワハラ裁判」木村哲也調教師が復帰。大塚海渡騎手への暴言、暴力行為による調教停止処分から約3か月…若手実力派調教師の汚名返上に期待
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆















