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JRA岩田康誠「トンネル」抜けるレインボーライン大復活……3年ぶりG1制覇達成までの「不運」と「長過ぎる道のり」

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「2016年、ヌーヴォレコルトが春に香港遠征の話が出てきました。岩田騎手にとっては手放したくないお手馬であり、前年12月の香港カップ(2着)もムーア騎手に交代させられた経緯があって、何が何でも春は自分が乗る決意でした。そこで彼は思い切った行動に出ます。栗東所属でありながら、ヌーヴォレコルトが所属する美浦に”仮移籍”することにしました。それによりヌーヴォの状態を付きっ切りで見る事で誠意を示したのです。そしてヌーヴォの遠征前のレース、産経大阪杯に騎乗します。ですがヌーヴォらしさもなく6着惨敗。香港の騎乗は武豊騎手へあっさりスイッチ。失意の彼は栗東に戻り、粛々と目の前の馬を動かしていくことに集中することになりました」(同記者)

 それ以後、レッツゴードンキくらいしか活躍を聞いてこなかったが、ふとしたことで浮上することになる。レインボーラインである。この馬の主戦は特におらず、今まで9回代わっており、岩田自身も一度だけ跨ったことがあったがそのあとオファーはなかった。そして2017年の宝塚記念で、連続騎乗していたM.デムーロ騎手がサトノクラウンに乗るため騎乗できなくなり、岩田騎手のところに騎乗依頼が回ってくるのである。

 能力がありながら乗り難しい馬で、この宝塚も5着とマズマズ。休養を挟み挑んだ天皇賞の秋も有力騎手は騎乗馬が決まっており、またしても岩田騎手に依頼がまわってくる。当日13番人気ながら、不良馬場を味方につけて3着に激走してみせた。

「レインボーラインといえば重馬場得意。岩田騎手はもともと公営の園田競馬出身ですから泥んこ巧者。この2人が不良馬場でタッグを組むということは、結果的に陣営はラッキーでしたね。そりゃ面白くないことも腐ったこともあったでしょうが、取材も受けるようになって、地道にコツコツと平場でも手を抜かず馬を勝たせることに集中してきた結果、また彼にチャンスがめぐってきたわけです」(同記者)

 2018年、レインボーラインの主戦になった岩田騎手だが、”泥んこ競馬の時の押さえ”の評価。しかし、それに異を唱えるかの如く、良馬場の阪神大賞典を勝ってみせた。

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