
NHKマイルC(G1)ギベオンに「大器」の香り? トライアル整備でも結局は……
今週のG1はNHKマイルC。かつては外国産馬がクラシックに出られなかったことから、陣営はここを目指し、”マル外のダービー”などと言われていた時代もあった。
ある時から、このマイルカップを使ってダービーに向かうというローテーションも現れ、クロフネ(2001年1着)、タニノギムレット(2002年3着)、キングカメハメハ(2004年1着)がダービーに挑戦し、ギムレット、カメハメハが見事ダービー馬となった(2008年にはディープスカイも達成)。どれも松田国英調教師の管理馬で、中2週で使うことが無謀とされ物議を醸した。のちに”マツクニローテ”とファンの間でも呼ばれるようになる。しかし、そんな語ればキリがない良いドラマがあったのも遠い昔の話。最近ではレベルの低さから存続の危機さえ囁かれている。
だが、そんなNHKマイルカップも今年からトライアルを再整備。ニュージーランドトロフィーとは別に、アーリントンカップを2月から4月に移行しトライアルレースに指定した。このアーリントンカップが府中の直線勝負に直結することが予想されるため、マイルカップの出走馬のレベルアップが期待される。では、すんなりとアーリントンカップ組だけを買っておけばよいのだろうか?
「アーリントン組参入は刺激になると思いますが、いきなりすべてのレベルが上がるなんてことはないですよね。おそらく来年ぐらいから徐々に。それで、毎年の傾向を見てみると色々手掛かりはあります。毎年トライアルの意味がないと指摘されているニュージーランドトロフィー組は2年連続3着に来ているし、5年前は10番人気マイネルホウオウが優勝しています。2年連続で桜花賞組が優勝しているし、去年は違いましたけど一昨年まで3年間は芝2000mの皐月賞組が3着までに来ていました。たしかにアーリントンカップ組が締まったレースをしたので要注意ですが、今年まではこれまでの傾向を押さえたほうがいいでしょう。」(競馬記者)
では、今年は、どのステップから激走する馬が出てくるのだろう?
「ひとつ面白い馬がいました。ディープインパクト産駒のギベオンです。」(同記者)
ギベオン?調べてみると、前走はD.バルジュー騎乗で、毎日杯2着。上がり3Fもメンバー中3番目に速い。どんな競馬をしていたのだろう?
PICK UP
Ranking
11:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?