GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】ラブリーデイ  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】宝塚記念(G1) ラブリーデイ「最優秀4歳上牡馬はもう終わったのか。昨年の覇者が不振を脱出する『鍵』は確実に存在する」

【この記事のキーワード】, ,

【血統診断】

raburi-deikettou.jpg

 近親の目立った活躍馬は秋華賞4着のクーデグレイスがいる程度で、特に目立つ活躍馬はいない。キングカメハメハ×ダンスインザダークの配合も活躍馬は桜花賞4着のショウリュウムーンくらいのもの。強いて挙げれば、ショウリュウムーンが阪神の重賞を2勝していることが心強い程度か。しかし、母系に目をやるとダンスインザダーク×トニービン×リアルシャダイ×ノーザンテーストと日本競馬を支えてきた一線級の種牡馬がずらりと並ぶ。大物馬主の金子真人氏がこの血統の馬を抑えているのも、そこが強みなのだろう。言い換えれば、本馬のような大物が出現する下地があったということだ。母系はスタミナ十分で、血統だけを見れば本馬が昨年、阪神大賞典を惨敗しても天皇賞・春に出走した気持ちは理解できる。ただ、父キングカメハメハの産駒は母系がスタミナ豊富な血統で、ようやく中長距離をこなせる産駒が出るようだ。自身はダービー馬だが、本質的にはスピード型の種牡馬である。昨年の覇者に、舞台設定の注文はない。

≪結論≫

『考察』で述べた通り「前目の好位から、出走メンバーの中でも優秀な末脚(1位~4位)を繰り出すこと」。これがラブリーデイの必勝パターンだ(今年の宝塚記念が高確率でスローになるのでここでは詳しく書かないが、ただしスローペースに限ると追記しておく)。

 何よりも重要なのは、道中、そして直線入り口でのポジショニングであり、前をある程度の射程圏に捉えていることが必須だといえる。

 これは大阪杯と同じく、キタサンブラックが逃げることが濃厚な今回もまずスローペースに落ち着くことが濃厚で、末脚勝負に限界のあるラブリーデイにとってポジション取りが最も重要になるのは間違いないだろう。言い換えれば、もしも今回の宝塚記念の直線入り口にあたり、本馬がまだ中団や後方でもがいているようなら敗北必至ということである。

 やや強引な言い方になるが、スローが濃厚な今回は「如何に無理をしてでもポジションを獲りに行けるか」が、本馬が好走する大きな鍵を握りそうだ。逆に無理せず大事に乗り過ぎてポジションを下げることだけは避けたい。無論、無理をすれば最後に響くかもしれないが、今回の舞台はそのリスクを背負ってでも勝利を求めていい価値のあるレースだ。

 ラブリーデイが不振を脱出するための最も大きな鍵は『積極性』に他ならない。

 敗戦が続いているが、大阪杯の走りを見た限り、昨年より能力が落ちているというわけではなさそうだ。だが、それがドゥラメンテに通用するかは、やってみないとわからない。ただ、少なくともキタサンブラックやアンビシャスとは着順ほどの差はない。
 
 昨年の覇者として舞台設定に文句がないだけにラブリーデイにとって、ここはまさに言い訳が効かない一戦。本馬がトップクラスで踏み留まるための、背水のレースとなりそうだ。
(監修=下田照雄(栗東担当))

【徹底考察】宝塚記念(G1) ラブリーデイ「最優秀4歳上牡馬はもう終わったのか。昨年の覇者が不振を脱出する『鍵』は確実に存在する」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  2. 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
  3. “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
  4. 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
  5. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  6. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
  7. クロノジェネシス元主戦が「油断騎乗疑惑」で騎乗停止処分!ノーステッキ楽勝ムードからまさかの敗戦…「後味の悪さ」残る結果もキズナ産駒の素質馬がデビュー勝ち
  8. JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
  9. テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
  10. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声