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武豊スマートオーディン「暴走」御し切れず大敗……心配なのは馬よりも「騎乗数激減」レジェンドの「右膝」の状態か

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 10日に東京競馬場で行われたエプソムC(G3)は、2番人気のサトノアーサー(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が重賞初制覇。3歳春にはサトノダイヤモンドの再来とまで評された素質馬が、ようやく初タイトルをゲットした。

 スタートすぐにコーナーがある東京芝1800mコースの、大外8枠16番という難しい条件だったサトノアーサー。好スタートを決めると、いつもよりも前目の位置取りでピタリと折り合った。迎えた最後の直線では馬場の良い外に持ち出されると、自慢の末脚が炸裂。豪快に前を差し切って、先頭でゴール板を駆け抜けた。

「スタートがよく、思ったよりいい位置につけることができました。緩い馬場も問題なく、手応えよくレースができました。初めて乗せてもらいましたが、今日の勝ちっぷりならこれから先、楽しみな馬だと思います」。今週4勝と、ここに来て調子を上げてきた戸崎圭太騎手の好騎乗だった。

 その一方、思いがけないチグハグな競馬で馬群に沈んだのが、約2年ぶりの復活が期待された同厩のスマートオーディンだった。

 一昨年の日本ダービー(G1)以来のレースとなった本馬だが、長期休養になる以前は世代屈指の「切れ者」として名を馳せていた。勝った4勝はすべて上がり最速、32秒台という3歳馬離れした末脚を誇る大器……この日は、その”鬼脚復活”に注目が集まっていた。

 ところがスタート直後、思わず目を疑うシーンが……ゲートをポンと飛び出したスマートオーディンが、なんとハナを切る展開になったのだ。

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