JRA「G1」は武豊デムルメだけじゃない!? 福永祐一のダービー制覇に、和田竜二のオペラオー追悼、2018年上半期は「第2世代」が大躍進!
さらに宝塚記念では、福永騎手と同期で「花の12期生」としてデビューした和田竜二騎手が17年ぶりのG1制覇を成し遂げた。
「世紀末覇王」といわれたテイエムオペラオーの天皇賞・春から苦節17年、9度の2着を乗り越えて、再びG1の美酒を味わった和田騎手。伏兵のミッキーロケットでの積極果敢な騎乗での勝利に、阪神競馬場は大いに沸いた。
競馬界の顔役・武豊騎手に勝るとも劣らないトーク術に加え、熊本地震の際は真っ先に義援金の寄付を行った人格者。ジョッキーとしてはもちろん、人としても大きく成長した和田騎手は公式Twitterを通じ「競馬ファンの皆様の温かい声援に感謝してまた次のステージに向かいたい」と、さらなるレベルアップを誓っている。
「悲願達成」という意味では、5月のNHKマイルCでデビュー15年目にして初のG1制覇を成し遂げた藤岡佑介騎手も、ファンから大声援を受けた。
デビューから15年、86回目のJRA・G1挑戦にして、ついにG1ジョッキーとなった藤岡佑騎手。奇しくもNHKマイルCは、弟の康太騎手が初G1制覇を成し遂げたレースでもあった。
『自信』と書いて「自分を信じてくれる人が増える」ことを大切にし、『netkeiba.com』上で人気対談企画を連載し続けている藤岡佑騎手もまた、人格者として知られる好人物。福永騎手や和田騎手と共に、これからの競馬界をリードする存在になれるか、実りの秋へさらに注目が集まっている。
また、天皇賞・春で約3年ぶりにG1勝利を飾った岩田康誠騎手も、忘れてはならない存在だ。
かつては、現在のルメデムのようにG1を勝ちまくっていた岩田騎手。しかし、2015年夏の小倉2歳S勝利からまさかの大スランプに突入し、G1どころか重賞すら勝てない日々が1年以上続いた。
今年5月の天皇賞・春勝利は、岩田騎手にとって長い長いトンネルを抜けた先にあった復活を遂げた舞台。一時は強引な進路取りや、独特の騎乗フォームから批判を集めた岩田騎手だったが、苦労に苦労を重ねたカムバックに京都競馬場は暖かい歓声に包まれた。
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