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JRA福永祐一「代役」はオーナーも信頼するあの騎手? 神戸新聞杯(G2)ワグネリアンを襲った「1/570の悲劇」に関係者も痛恨

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JRA福永祐一「代役」はオーナーも信頼するあの騎手? 神戸新聞杯(G2)ワグネリアンを襲った「1/570の悲劇」に関係者も痛恨の画像1

 この春、日本ダービー(G1)制覇し、世代の頂点に立ったワグネリアン(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が、23日に阪神競馬場で開催される神戸新聞杯(G2)で始動戦を迎える。

 デビュー戦から中京競馬場の記録となる上がり3ハロン32.6秒を記録し、大きな注目を集めたワグネリアン。その後も順調に勝利を重ね、1番人気に推された皐月賞(G1)こそ7着に敗れたが、続く日本ダービーで見事な復活勝利を飾った。

 また、主戦の福永祐一騎手にとってダービー制覇は、父・洋一さんも含めた「福永家」の悲願。日本競馬で武豊騎手の後継者として期待される騎手界のサラブレッドが、ついにダービージョッキーになった。

 その後、ワグネリアンはダービーを戦った東京競馬場から、ノーザンファーム天栄に移動。夏を順調に過ごし、さらなる大望に挑む秋を迎えたのだが……。

 今月6日未明、北海道南西部地方を震源として北海道胆振(いぶり)東部地震が発生。最大震度7の揺れを観測し、道内ほぼ全域の約295万戸が停電するなど大きな被害をもたらした。

 日本一の馬産地として有名な北海道だけに競走馬、繫殖牝馬の安否も心配されたが、最大規模を誇る社台グループは、当初「停電こそしているものの、人馬ともに大きな被害は出ていない」と発表。地震の影響で亡くなった馬も見当たらないとされていた。

 しかし後日、確認作業を行った結果、安平町のノーザンファームイヤリングに繋養されていたワグネリアンの母ミスアンコールの骨折が発覚。回復が見込めないほどの重傷で、無念の安楽死となった。当牧場が育成・繋養する約570頭の内、唯一の犠牲だった。

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