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2018.11.22 08:04
JRAジャパンC(G1)「良馬場は切り」不思議ちゃんサトノクラウン取捨は思い込み注意!? 過去好走例から見える「条件」とは
編集部
好走の条件ははっきりしている。タイムが速くならないこと。香港ヴァーズの良馬場2分26秒22は日本の高速競馬に比べればかなり遅い。極悪馬場の天皇賞・秋は2分8秒3も要した。国内の競馬では道悪なら買い、良馬場なら消し。とても単純な馬だ。週末の東京、雨は降りそうもないので消し。シンプルに考えてもいいはずだが……。
果たしてそれでいいのだろうか。確かに宝塚記念も稍重だった。しかし、勝ちタイムは2分11秒4。これは良馬場の宝塚記念でも優勝できるタイムだ。稍重としては相当速い。3歳時のダービー(3着)では2分23秒5をマーク。勝ったドゥラメンテの2分23秒2はレースレコードだった。
これがサトノクラウンの不気味さだ。タフなレースとなり、上がりのかかる持久力勝負になれば高速タイムにも対応できる。良馬場だから消し、道悪だから買いという単純な判断は間違いかもしれない。ただし、走りどころをつかむのが難しい。
鞍上はビュイック騎手。先週のマイルCS(G1)、ステルヴィオ(牡3歳)で日本でのG1初制覇を飾った。木村調教師に「5番手以内で競馬をしていいか」と問い、OKが出るとその通りの競馬をして勝たせてしまう騎手。サトノクラウンの能力を再び呼び起こしてもおかしくない、世界的ジョッキーだ。
ジャパンCは例年そこまでハイペースにはならない。スローのまま直線での上がり勝負になってしまうと分が悪いが「中間ラップがそこまで緩まない」のも特徴で、一定のスタミナも求められる。3~4角中間あたりからレースが動くタフな展開になれば、ビュイック騎手とサトノクラウンの出番も……?
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