武豊騎手がJRA「高速馬場」に不満……ジャパンC「世界レコード」決着に「外国馬がますます遠のいてしまう」
追走すら厳しかった愛ダービー馬カプリ実際に、武豊騎手は「欧州でも指折りの先行馬」と評価している愛ダービー馬カプリが「追走で手一杯」だったと指摘。終始、後方からの競馬を余儀なくされたカプリのR.ムーア騎手も「とにかく馬場ですね。これだけ時計が速すぎては……」と馬場コンディションを敗因に挙げている。
またカプリ以上に追走に苦しみ、最後方からの競馬となったサンダリングブルーのD.ムニュイジエ調教師も「乾いた馬場の状態などに戸惑いを見せた走りでした」と、日本独特の馬場コンディションによって本来のレースができなかったことを嘆いているようだった。
乾いた馬場に対応できなかったサンダリングブルー「速い時計を記録させて、レースレベルの高さを世界にアピールすることも大事なのかもしれませんが、武豊騎手が指摘されている通り、ジャパンCに挑戦した海外の競馬関係者がこの結果をどう受け止めているかでしょうね。
武豊騎手だけでなく、元JRA騎手の藤田伸二さんもTwitterで『こんだけ時計が速いと海外の馬なんて来なくなるだろうな……』と呟いていました。世界レコードは確かにインパクトがありましたが、手放しで称賛するのはどうかと思いますね」(競馬記者)
これと似たような関係になっているのが、アーモンドアイが来年の挑戦を予定しているフランスの凱旋門賞と日本競馬だ。つまり、世界のトップクラスが環境の異なるジャパンCで本来の走りができず敗退している裏側で、日本のトップクラスが凱旋門賞で尽く敗退しているというわけである。
今年の凱旋門賞が2.29.24で、ジャパンCが2.20.6で決着。同じ芝2400mでありながら、10秒近いタイム差がある。ちなみにどちらも公式発表上は「良馬場」だった。
ただ、フランスではレース前に水を撒き、日本では芝を刈る……無論、どちらも関係者が良かれと思って行っているのだが、これを同じ「競馬」と一括りにすることには少々無理があるのかもしれない。
PICK UP
Ranking
5:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
















