JRA阪神JF(G1)タニノミッションに「重賞未勝利」浜中俊騎手が熱視線!? 名牝ウオッカ仔と最強牝馬アーモンドアイの「共通点」
“未知の大物”が運命の扉をこじ開けるか――。9日に阪神競馬場で開催される阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)の出走馬が確定し、女傑ウオッカを母に持つタニノミッション(牝2歳、栗東・中竹和也厩舎)が抽選を突破した。
話題の良血馬へ届いた朗報に陣営も「よかった」と歓喜。ウオッカの仔としては初めてのG1参戦となる。現役時代は牝馬として64年ぶりに日本ダービー(G1)を勝つなど、G1・7勝と大活躍したウオッカだが、ここまで繫殖牝馬としては高い期待に応えることが出来ていない。産駒は毎年のように話題には上るのだが、残念ながら期待ハズレも多かった。
しかし、どうやら今回はついに”本物”が現れたのかもしれない。
「陣営はもし抽選で除外になるようなら、来週の朝日杯フューチュリティS(G1)で牡馬挑戦も辞さない構えでした。それだけこの馬の素質を買っているということ。
これまでのウオッカ産駒は初子が580kgを記録するなど、大き過ぎる馬体を持て余している印象でした。しかし、このタニノミッションは480kgでデビューしており、ちょうどいいサイズ。母ウオッカも482kgで阪神JFに出走していますし、ようやく母らしい軽さを感じる仔が出てきましたね。これまでの兄姉とはいい意味でタイプが異なると思いますよ」(競馬記者)
圧巻だったのはデビュー戦の内容だ。陣営も「追い切り本数が足りていなかった」と認める中で2馬身差の完勝。特に上がり3ハロン33.4秒と、母を彷彿とさせるようなキレを感じさせたことは、これまでの産駒にはなかった傾向だ。
「これまでは父が凱旋門賞馬のシーザスターズで、どこか重厚さを感じさせる配合でした。それがマイラーのフランケルに替わった兄タニノフランケルは良いスピードを見せていますし、スプリンターのインヴィンシブルスピリットを父に持つタニノミッションは、さらにスピードを感じさせます。いずれ距離に限界を見せるかもしれませんが、マイルは守備範囲だと思います」(同)
そんなタニノミッションに一際熱い視線を送っているのが、鞍上の浜中俊騎手だ。
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