GJ > 競馬ニュース > 名種牡馬アリダーの悲運  > 2ページ目
NEW

「身勝手なサラブレッド殺害」はアメリカでも? サンデーサイレンス最大のライバルを輩出した名種牡馬アリダーの悲運すぎる結末

【この記事のキーワード】, ,

 実際にアリダーには3450万ドル(約37億円)という、一流種牡馬としても破格となる保険金が掛けられている。さらにカルメットファームは、わずかでも資金を稼ぐために人気種牡馬だったアリダーに毎年過剰な数の種付けを行ない、その結果アリダーは数年前から腰を痛めて、種付けを制限せざるを得ない状況にあったことも事実のようだ。

 つまり、カルメットファーム側にはアリダーを抹殺する十分な動機があったということだ。

 結局、カルメットファームはアリダーの死によって3450万ドルの保険金を受け取ったが、牧場経営の立て直しには至らずに破産している。後年、一部の弁護士や関係者によって、アリダーの死に関する調査が行なわれたが決定的な証拠は見つからず、真実は今なお闇の中に消えたままだ。

 いずれにせよ、もしもアリダーがまともな経営状態を保った牧場によって管理されていれば、今頃もっと大きな成功を収めていたことは間違いなく、死に関する事実がどうあれ悲惨な牧場経営に振り回された悲運の名馬であることに変わりはない。

 アリダーの死に関しては、今現在も様々な憶測が飛び交っている。だが、事実の解明よりも重要なことは、このような事件が二度と起こらないよう世界中のホースマンが競走馬の生命に対して、高いモラルを保ち続けることだろう。

「身勝手なサラブレッド殺害」はアメリカでも? サンデーサイレンス最大のライバルを輩出した名種牡馬アリダーの悲運すぎる結末のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  2. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  8. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  9. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  10. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!