「世界1位」は伊達ではなかった!武豊とエイシンヒカリがイスパーン賞(仏G1)で10馬身以上ちぎったメンバーが世界中で大活躍!
先日15日、IFHA(国際競馬統括機関連盟)から発表された「ロンジンワールドベストレースホースランキング」だが、武豊騎手騎乗の日本のエイシンヒカリが前回に続いて世界第1位をキープしていたことに違和感を覚えたファンもいるのではないだろうか。
無論、ワールドベストレースホースランキングは期間内のシーズン全体のパフォーマンスではなく、1つのレースごとで評価が決まるので、エイシンヒカリが最下位に沈んだ6月のプリンスオブウェールズ(英G1)は評価に影響しない。
つまりワールドベストレースホースランキングが示す第1位は、厳密に述べると後続を10馬身以上ぶっちぎった5月の「イスパーン賞(仏G1)のエイシンヒカリ」ということになるのだ。
しかし、いくら10馬身差が衝撃的だったとはいえ、どちらかといえば主流から外れた立ち位置にある1800mのイスパーン賞のパフォーマンスをそこまで評価してよいものか……。何せ、ドバイワールドカップを勝ったダート世界最強馬カリフォルニアクロームに3ポンド差という、ぶっちぎりの世界一である。
もちろん、日本の競馬ファンにとってはありがたい限りだ。だが、我々には前回単独で世界1位となった2014年のジャスタウェイの苦い経験がある。あの時もドバイデューティーフリーという主流から外れた1800mでの圧勝劇が評価されてのものだったが、その後のジャスタウェイは安田記念(G1)を勝っただけで、凱旋門賞も8着に惨敗。世界一としては、ちょっと恥ずかしい結果に終わった。
果たして、世界1位は日本馬にとってまだ荷が重いのか。エイシンヒカリも世界一として出陣したプリンスオブウェールズで、あろうことか最下位。帰国を余儀なくされ、前途に暗雲が立ち込めている。
しかし、「エイシンヒカリのイスパーン賞」に限っては、このレースが如何にハイレベルだったのか、今になって証明されている。
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