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武豊より先にO.マーフィーが「上手い」と挙げたのはアノ騎手!「欧州の若き天才」が魅かれた”中山の天才”とは

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「田辺騎手はすごく上手で賢いと思いますね」

 マーフィー騎手が「僕は中山でしか乗っていないので、美浦のジョッキーしか分からないですけど」と前置きした上で真っ先に名を挙げたのは、関東で次代を担う存在と評価されている田辺裕信騎手だ。

 他にも武豊騎手、C.ルメール騎手、M.デムーロ騎手らJRAを代表する騎手の名を挙げながら、三浦皇成騎手や川田将雅騎手らにも一目置いているとのことだった。

「これは田辺騎手にとっても嬉しいでしょうね。というのも、実は田辺騎手自身も『中山』コースに対して強いこだわりを持っているジョッキー。

本人も『乗り方1つで、足りない馬でもチャンスがある』と直線が長く、力通りに決まりやすい東京や新潟で騎乗するときよりもテンションが上がるそうです。関係者の中には『一年中、中山だったら田辺はリーディングを獲れる』と話す人も。

今回、マーフィー騎手はほぼ中山で乗っていましたし、小回りでトリッキーなコースを上手く乗れている田辺騎手に一目置いたのかもしれませんね」(競馬記者)

 確かに田辺騎手は、ここまで通算804勝(2月15日現在)を上げ、3着以内率0.242という数字を残しているが、これが中山になると0.287までアップ。昨年も中山で0.312と勝ち星量産の原動力になっていることは間違いなさそうだ。

「中山はコース取りとか、ペースで紛れが起きやすい。なので、ちょっと足りない馬でもチャンスが出てくるんですよね」

 以前から、中山コースにそう意欲を燃やしている田辺騎手。この2月は東京開催だが、春シーズンになれば再び中山開催が幕を開ける。現在7勝ながら2着15回、3着13回と勝ち切れていない今年の田辺騎手だが、春の中山開催で「欧州の若き天才」が認める”こだわりの騎乗”が爆発するかもしれない。

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