JRA藤田菜七子「G1再び」の影に名物馬主? 11歳G1ホースの期待値は
今週末に開催される高松宮記念(G1)にスノードラゴン(牡11歳、美浦・高木登厩舎)で参戦予定の藤田菜七子騎手。1週前追い切りでスノードラゴンに騎乗すると、美浦の坂道を馬なりで4F52秒3、ラスト13秒2。初めてG1馬の追い切りを務めた菜々子騎手は、「さすがパワーがある馬ですね。いい馬です」と驚きつつ、好感触を得ていたという。
菜七子騎手が今回騎乗するスノードラゴンは、14年のスプリンターズS覇者。それ以来、勝利からは遠ざかっているものの、高木登調教師は「当たりも柔らかくて、スタートがうまくなりましたよね。本番はリズム良く運べれば」と期待を寄せていた。
「スノードラゴンは高松宮記念で勝利こそあげていないものの、14年には2着。今回、陣営は『中山競馬場より、中京競馬場の方が末脚も生きる』と意欲を見せているようです。11歳とベテランですが、展開が向けば、上位進出するだけの力は秘めているはずです」(競馬誌ライター)
菜七子騎手にとって2度目のG1競走ということもあり、このコンビは異例の注目を集めている。好走が期待されるが、一番楽しみにしているのは馬主である岡田牧雄氏であることは間違いないだろう。
「スポニチ」の単独インタビューに応じた岡田氏は、起用に至った経緯を説明し、前回のフェブラリーSでの菜七子騎手の騎乗などを振り返った。そして、今回の出走で「人員も売り上げも大きく増える。競馬ファンが喜ぶ」ため「競馬界全体の活性化につながるし、競馬サークル全体に還元される」と”菜々子効果”を期待していると話す。また根本調教師を通じてアドバイスしたこともあるといい「最初は腰高でしたからね。彼女の凄いところは吸収力が高く、すぐにアドバイスを試してみるところにある。今は姿勢が馬にへばりついているし、鞍はまりがグンと良くなった」とその成長ぶりを語っている。
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