GJ > 競馬ニュース > キングヘイロー死去
NEW

JRA「不屈」キングヘイロー死去。高松宮記念(G1)デムーロが「娘」で一撃も?

【この記事のキーワード】, ,
JRA「不屈」キングヘイロー死去。高松宮記念(G1)デムーロが「娘」で一撃も?の画像1

 19日、2000年の高松宮記念を制するなど活躍したキングヘイローが、けい養先の北海道新冠町・優駿スタリオンステーションで24歳で死亡した。

 父は凱旋門賞馬にして1980年代を代表する名馬ダンシングブレーヴ、母は米G1競走7勝グッバイヘイローという世界的良血馬としてデビュー前から注目を浴びる。デビュー後3連勝で1998年クラシック戦線の有力候補として頭角を現す。騎手も当時「天才の息子」として脚光を浴びていた福永祐一ということで、注目は大きかった。

 しかし、この年のクラシックはスペシャルウィーク、セイウンスカイの2頭も同様に輝きを放つハイレベルな世代。キングヘイローは2頭と三冠全てで対戦して皐月賞2着、日本ダービー14着、菊花賞5着に敗れた。

 その後も王道路線では完敗を続け、狙いをマイルや短距離に絞ってからは成績はやや安定したものの、勝ち切れないレースも多く、超良血馬としての輝きを示したとは言い難かった。

 しかし通算21戦目、高松宮記念(G1)で後方からの豪脚一閃、初のG1制覇を果たす。ここまでさまざまな距離で適正を示しながら得られなかった栄光を、初めて手にしたのだ。

 キングヘイローの同世代はクラシックのライバルはもちろん、当時クラシック出走不可能だった外国産馬で、グランプリ3連覇のグラスワンダー、フランスG1を制し初の凱旋門賞2着という偉業も成し遂げたエルコンドルパサーなど、未だ「史上最強」と言われる黄金世代。その中でキングヘイローは、距離不問の個性派として確かな存在感を放ったと言える。

 奇しくも今週は、キングヘイローが制した高松宮記念が開催される。そして、同レースにはその産駒も出走予定だ。

 ダイメイプリンセス(牝6、栗東・森田直行厩舎)は、昨年のアイビスサマーダッシュを制するなど新潟の直線1000mが得意な典型的スプリンター。直近では凡走を続けているが、勝負強いM.デムーロ騎手が跨るとなれば、簡単には見限れない。

 キングヘイロー自身、種牡馬としてはオークス馬カワカミプリンセスに、高松宮記念親子制覇を達成したローレルゲレイロも輩出。父の「実績」も十分である。

 あらゆるカテゴリのレースに顔を出し、諦めずに戦い続けたキングヘイロー。今週末は同馬が制したレースを楽しみつつ、競馬の「熱い時代」を思い起こしたい。

JRA「不屈」キングヘイロー死去。高松宮記念(G1)デムーロが「娘」で一撃も?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛