麻雀Mリーグ・萩原聖人は来シーズンも「魅せて」勝つ! 麻雀界のレジェンドだけが辿り着いた境地「僕は、そこに挑みたい」【特別インタビュー】
萩原:今年は初年度ということもあって、どこか”お祭り感”がありましたから。みんな最初ということで好意的に見てくれますし、麻雀の試合を初めて観たファンの目が肥えてきた時に「なんか、ずっと変わらないな」と思われることは避けたい。
まだまだ、この先が勝負。最低3年くらいは種をまいて、水をやり続ける時間。3年後にまだまだファンが増え続けているのか、そうじゃないのか――。それが重要であって、まず「Mリーグ」という実態が確立できるまでは、シーズンはもちろん、オフシーズンでも、休まず働きかけていくことが重要だと思います。
――メディアの報道だけでなく、選手は各自のTwitterで情報を発信し、萩原さんもInstagramを開設したり、様々なファンサービスを展開しています。特にシーズン中に登場したフェイスペインティングは、萩原さんが始めてファンに広く受け入れられました。
萩原:僕はプロレスが好きなんですけど、人間って覆面を被ったり、メイクしたりすると心が変わるじゃないですか。変身じゃないですけど、大胆になれるっていうか。フェイスペインティングも同じで、パブリックビューイングに来た皆が同じことをする一体感はもちろん「もっと気楽にMリーグを楽しんでほしいな」と。
――フェイスペインティングは、主にサッカーの応援で広く受け入れられています。先ほどお話に出たプロ野球やプロレス……競技によって様々な魅力があると思いますが、まだ生まれたばかりのMリーグは、まずはそういった”先輩”を見習うべきなんでしょうか。
萩原:もちろん、そういったことも1つの手段ですけど、それ以上に「Mリーグのオリジナリティ」を如何に打ち出せるか。Mリーグでは麻雀をスポーツとして掲げていますけど、麻雀はフィジカルを使いません。汗はかかないわけですよ。冷や汗はかいても(笑)。
一番近いのはeスポーツですけど、同じではダメですよね。「Mスポーツ」じゃないですけど、ちゃんとMリーグ独自のイメージを確立させていくことが大事だと思います。
――Mリーグの独自性の1つとして、パブリックビューイングは大いに盛り上がりました。
萩原:いつも満席とか、予約待ちになっていたことは本当にありがたいです。ただ、まだ1日150人から200人くらいじゃないですか。各チームのサポーターにしても、全体的にまだまだで……。お金を払って応援しようと思ってくれるには、まだまだハードルが高い。
プロ野球だったら東京ドームだって、甲子園だってお金を払っても満席になるじゃないですか。