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Mリーグ「実況」松嶋桃が2019シーズンを語る! 実況者としての「挑戦」、そして麻雀プロとしての「覚悟」とは

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――なるほど! 今度は今年のMリーグ・ドラフトを振り返っていただきたいんですが、何といっても出版大手『KADOKAWA』の新規参戦は衝撃的でした。

松嶋:KADOKAWAサクラナイツ! いいですよね!

――これで8チームになって、ますますMリーグが盛り上がると思います。ただ、その一方で2年目の参入になったサクラナイツには、前年にトップ選手を獲られている分「戦力的に不利なんじゃないか」という声もあります。

松嶋:私は、そうは全然思わなかったですね。確かに、強い21人が先に選ばれていましたけど、麻雀界には「まだまだ強い人が、いっぱいいるぞ!」と思っていましたから。

――今年のドラフトでも、非常に多くの有名選手の名前が挙がりました。

松嶋:以前、お仕事での関係でKADOKAWAサクラナイツの方とお話させていただいたことがあったんですけど、すっごく麻雀が好きで、プロ麻雀に「詳しいな」という印象でした。

そんなKADOKAWAが新しくチームを作ってMリーグに参戦するっていうことは、絶対に勝算があるからだと思いますよ。「まだ指名されてない強い選手がいる」ということをわかった上での決断だったと思いますね。

――なるほど。確かに、充実著しい内川幸太郎選手をドラ1に、モデルとしての話題性と伸びしろの大きい岡田紗佳選手、ベテランの沢崎誠選手という3人は、他のチームと遜色ない面白い組み合わせだと思います。

松嶋:そうですよね!

Mリーグ「実況」松嶋桃が2019シーズンを語る! 実況者としての「挑戦」、そして麻雀プロとしての「覚悟」とはの画像3
「麻雀界にはまだまだ強い人が、いっぱいいるぞ!」

――KADOKAWAサクラナイツが活躍すれば、今シーズンはさらに盛り上がると思います! また、今年のドラフトでは男女混成チームがルール化されたことで、多くの女性Mリーガーが誕生しました。実況者であると同時に「一麻雀プロ」でもある松嶋さんも刺激を受けたんじゃないですか?

松嶋:私はもともと「男性・女性プロ」をあまり区別していませんけど、やっぱり女性プロが認められたことは嬉しかったですし、励みにもなりますね。

――そういった背景もあって、今年のドラフト候補には松嶋さんのお名前もありました。松嶋さんは以前のインタビューで、同じくトッププレイヤーが集う『RTDリーグ』に「選手として出たいか?」という質問に「試合を見れば見るほど、選手達の強さが分かるので……」とおっしゃられていました。

松嶋:実際、男女混成チームがルール化されたことで、周りから「(ドラフト指名)あるんじゃないの?」と言われたこともありました。でも、自分の中では「正直、厳しいのかな」と。

――それは、やはり実況のお仕事があるからでしょうか?

松嶋:それ以前に、自分が麻雀プロとして「まだまだ足りないな」という思いはあります。今、私って周りからは「実況の人」と認識されていると思うんですけど、本格的にそうなったのってRTDリーグの実況をさせていただけるようになった、ここ2年くらいのこと。

自分の中では、それって結構「急激な変化」だったんです。

――それまで選手として頑張ってきたが、いきなり「実況者」としての重要な役割ができた。

松嶋:そうですね。実は昨年、Mリーグの実況オファーをいただいた時は、すごく嬉しかったのと同時に「Mリーガーになる道は、少し遠のいたのかな」という思いもあったんです。

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「麻雀プロ」と「実況者」松嶋桃だからこその思い

――確かに。実況者としての松嶋さんの評価が高まれば高まるほど、番組を作るMリーグとしては、それを「動かす」ことが難しくなる。

松嶋:実況者って、やっぱり選手とは異なる面があるじゃないですか。だから、昨年Mリーグの実況をお願いしますと言われたときに、麻雀プロとしては一つ「覚悟」をして受けました。

――なるほど……そこは実況者であると同時に、現役の麻雀プロでもある松嶋さんだからこその葛藤。では、もし将来的にドラフトで指名されたとしても複雑な思いがあるんでしょうか?

松嶋:いえ、もし指名されたら「当然Mリーガーになりたい」です。私はやっぱり、麻雀を「打つ」ことが好き。選手としてやりたい、やってみたいという気持ちはもちろんあります。もし選ばれたら「何故、自分が選ばれたのか」をしっかり考えて、私にできることでチームに貢献したい。

ただ、実況者として1シーズン関わって、いろいろ選手の大変さも見ているだけに、今は軽い気持ちで「選ばれたいです!」とは、とても言えないですね。

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