
Mリーグ「実況」松嶋桃が2019シーズンを語る! 実況者としての「挑戦」、そして麻雀プロとしての「覚悟」とは
――例えば「亜樹選手、これは相当悩んでますね」だったり?
松嶋:そうです、そうです! 解釈を視聴者に任せたかったら「小林、この表情です!」でもいいんですよ。瞬間、瞬間で反応しないと。それを実況がスルーしてしまうと、せっかくの「絵」が無駄になりますし、番組の意図とも離れてしまうのかな、と。
試合は“生物(なまもの)”なので、完璧というのは難しいかもしれませんけど、スイッチャーさんと連携をとって、もっと選手の表情を詳しく拾えたんじゃないかなとは思っています。
――試合間の控室の中継もそうですが、そもそもMリーグが、あれだけ選手の「表情」をクローズアップするのは何故でしょうか?
松嶋:Mリーグには「プロ麻雀の間口を広げる役割」があるからだと思いますね。

――プロ麻雀の間口を広げる役割。
松嶋:自分が、そんなに詳しくないジャンルの番組を観るときに、わかりやすくクローズアップされてる人がいると、それだけで「面白いな」って思うんですよ。将棋の加藤一二三さんとか「なんで、あんなにネクタイ長いんだろ」「不思議な話し方をされているな」とか、何もわからなくても面白いじゃないですか(笑)。
そこから将棋に興味を持つようになる層って、絶対いると思うんですね。逆に将棋の盤面だけ映されてて、誰が打っているのかもわからない番組だったら、ライト層は離れる率が高くなると思うんです。
――それは同じく「世間から難しいと思われている麻雀」のMリーグにも言えること。
松嶋:番組として「試合内容をちゃんと伝える」という大前提はあるんですけど、麻雀にそんなに詳しくない人がパッと見て「なんか面白そうだな」と思ってもらえるものって、やっぱり「人」なんですよ。
「この人、カッコイイな」とか「この人、ちょっとカワイイな」とか、選手の表情をクローズアップして「今、こういう人が打ってますよ」と伝えること。アガられたときの悔しそうな表情や、アガったときの一瞬のホッとした表情とか……試合内容だけじゃなくて「人間ドラマ」にスポットを当てることで、麻雀にあまり詳しくない層でも楽しめる番組にすることがMリーグの役割なのかなとは思います。
――レベルの高い「試合」で、これまでの麻雀ファンのニーズに応えながら、誰でも理解しやすい「人間ドラマ」を強調することで、よりライト層や新規のファンに強くアピールしていく。
松嶋:Mリーグは、今の「プロ麻雀」「競技麻雀」をある意味プロデュースしているんじゃないかなと。最前線に立ちながら、世間に「麻雀番組というのは、こういうものですよ」というのをアピールして、提示していく役割があるのかなと思います。
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