麻雀界をリードする女流プロ雀士・二階堂姉妹の特別インタビュー(後編)-二人にとって「生きる」とは何なのか、その「流儀」を語る-
二階堂姉妹(左・瑠美 右・亜樹)女流プロ雀士として麻雀界をリードする、二階堂姉妹による初の勝負哲学書『明日は、今日より強くなる 女流プロ雀士 二階堂姉妹の流儀』(KADOKAWA)が5月25日に発売された。
そこで今回はギャンブルジャーナル編集部がインタビューを実践。プロ生活16年目を迎えた実姉の二階堂瑠美(にかいどう るみ)、17年目を迎えた実妹の二階堂亜樹(にかいどう あき)の二人が本著に綴った真の「強さ」と「勝利」に迫った。(前編はコチラ)
まったく異なるスタイルだからこそ、お互いを尊重し合っている二人
本著にて「勝つのは亜樹ちゃんの役割、魅せるのが私の役割」と瑠美プロが話せば、亜樹プロも「お姉ちゃんの葛藤は私とは真逆」と話しているように、プロになってからも互いに認め合い磨き合ってきた二人だが、原点となる麻雀のスタイルはむしろ対極にある。
効率とスピードだけを追い求める究極のデジタル思考、とにかく上がることだけを重視した亜樹プロの麻雀は彼女に数々のビッグタイトルをもたらしたが、時には心無いファンから「あんなのただの麻雀マシーンだ」と叩かれることもあった。
逆にプロ雀士として魅せることに拘るあまり、手役を狙い過ぎて勝ち負けが二の次になりがちな瑠美プロの麻雀は彼女に数多くのファンをもたらしたが、目先の勝利を求めるファンからは「役を狙ってたら、それでいいんでしょ」と思われていた。
お互いが類まれな才能を持ちながらも、自分の足りないピースを追い求めて葛藤を繰り返している二階堂姉妹。
本著のタイトル『明日は、今日より強くなる』という言葉が示している通り、プロ雀士としてまだ進化の過程にある彼女たちは、対極のスタート地点から「魅せながら勝つ」というプロ雀士として究極のスタイルを追い求め、麻雀界をリードする今なお前進を止めない。
そんな二人が本著を通じて、「強く生きるために」読者へメッセージを送っている。
二階堂亜樹プロ(以下亜樹):生まれた環境や育ってきた環境で、(人生には)分岐点がいっぱいあると思いますが、そこで常に最善の道を進むことができないにしても、最善に近づくよう努力はできると思います。
――与えられた局面で、常にベストを尽くすことの重要性。
亜樹:私自身もそれが今、できているのかどうかはわからないけど、努力してきたと信じて生きていきたい。だから過去にいろいろあったとしても、常に前を向いていってほしいなという思いは、(本著に)かなり込めさせていただきました。
瑠美:前に進んでいかなきゃ、変わらなきゃと思って、焦っている人もいると思うんですけど、変わることが本当にいいのかもう一度考えてほしい。動けないのは、動けない理由があると思うんだけど「今あるものを大切にする」のもいいと思うんですよ。
PICK UP
Ranking
23:30更新
巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
皐月賞馬、ダービー馬不在の菊花賞を勝ったのは?
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
- 「やはりポンコツやな」元JRA藤田伸二氏が激怒!? 有馬記念(G1)ステラヴェローチェの乗り替わりに不満隠せず
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 麻雀Mリ-グ「開幕1カ月」を渋谷ABEMAS多井隆晴&赤坂ドリブンズ鈴木たろうが斬る! 麻雀界「二大巨頭」が革命的リーグを大予言!?














