多井隆晴×佐々木寿人、Mリーグ開幕直前「No.1対談」実現! 通算「+922.1pt」VS「+803.1pt」2大エースは何故勝てるのか……見えた「強者」の共通点
多井:僕は岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)!
寿人:そうですよね、強くなりました。
多井:この2年間でめちゃくちゃ強くなった。あと5年もしたら全員抜くかも。だって、めちゃくちゃ努力家だし、まだ27歳でしょ!
寿人:堀(慎吾、KADOKAWAサクラナイツ)くんに結構教わってるって聞きますね。
――寿人さんが注目している選手は?
寿人:マツ(松本吉弘、渋谷ABEMAS)が伸びたと思いますね。若い人はやっぱり吸収する力があるし。
多井:俺たちが20代の時にMリーグがあったらなあ。20、30代をここで過ごしたかった。若い時の成長ってホント凄いもん。この2人が今後どうなっていくか、末恐ろしいよね。
――昨季で引退された前原雄大さんも「新陳代謝のない世界は滅びる」とおっしゃられていましたが、若い選手が台頭するのはMリーグにとっても素晴らしいこと。ただ、多井さんも寿人さんもまだまだトップを譲る気はないと思います。特に陣容が大きく変わったKONAMI麻雀格闘倶楽部にとって、来季は大事なシーズンになりそうです。
多井:前原さんと藤崎(智)がいなくなったのは、僕にとってもショックだったけど、新戦力のタッキー(滝沢和典)はともかく、伊達朱里紗さんはどう?
寿人:僕もまだそんなに見たわけじゃないですけど、結構麻雀はしっかりしてますね。あと、気が強いっていう印象。Mリーグは毎週試合があって期間も長いですから、気が強いことは向いてるってこと。期待感はありますよ。わりと面前主体でリーチもバンバン打てるし、ウチ(KONAMI麻雀格闘倶楽部)向きじゃないですか。
多井:僕は彼女の眼が気に入ってますね。試合中「やってやるぞ!」って眼をしてる。声優で有名なんだけど「声優としてじゃなくて、プロ雀士としてここに来たんだぞ」って眼が語ってんだよね。良い眼してる。
――渋谷ABEMASにとっても、寿人さん率いる来季のKONAMI麻雀格闘倶楽部は強敵になりそうです。
多井:ここ最近、僕はずっと寿人の被害者なんですよ! Abemaで麻雀のCMが流れると、いっつも寿人が地和アガってるか、三倍満アガってるかで……毎回、僕の変顔が抜かれてる(笑)。
――三倍満はMリーグの昨シーズン。地和は2016年の麻雀プロ団体日本一決定戦でしたね。
多井:団体日本一決定戦の初戦ですよ! 僕、その試合、かなりいい麻雀打ってましたよ!?
寿人:断トツのトップでしたね。しかも、地和の親被りで……後から見たら、結構いい手入ってたんですねw
多井:そうそう! だから「よっしゃあ、行くぜー!」って。そしたら、いきなり寿人がバチンッて珍しく強打したから「なになになに?」って……。あの時は卓トラブル中に思わず頭抱えたけど、今から振り返ると逆に美味しいww
――今季もどんなドラマが待っているのか楽しみですね! 本日はありがとうございました!
寿人:ありがとうございました!
多井:早くやりたい! 今、開幕してほしい!!
(文・聞き手=浅井宗次郎)
<著者プロフィール>
オペックホースが日本ダービーを勝った1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」(敬称略)