多井隆晴が麻雀Mリーグ「ドラフト」を斬る!? 運命の8月7日「大波乱」の予感、盤石 「RTDリーグ組」にまさかの……

――それでも、さすがに多井さんは選ばれる。

多井:僕はRMUの代表ということもあって「選ばれたい」っていう気持ちよりも「選ばれなきゃダメだ」っていう気持ちが強いですね。

 僕が選ばれてリーグで活躍して恩返しできると、次は松ヶ瀬(隆弥)とか、他のRMUの選手が選ばれる可能性も出てくる。もちろん今回のドラフトで選ばれるに越したことはないんですが、僕としては早く「第二のRMUの看板」を作りたいんですよ。ただ、トップクラスの麻雀プロにとっても「そんなに甘くない」と思いますよ。

――多井さんですら、選ばれない可能性がある。

多井:ありますね。ただ、僕は選ばれなくても解説の仕事はあるでしょうし、どこかのチームのコーチになれるよう自分からプレゼンしに行きますよ。

 僕が日本一解説をしてるってことは、日本一麻雀プロに関して詳しいんです。だから21人誰が選ばれても、その人たちを研究した緻密なデータをすべて持ってるんで。僕をコーチにした方が得です。そこは自信ありますね。

――たとえ、選手になれなくとも活躍するシーンがある。

多井:一番大事なものはMリーグであって、失敗しないことが最優先なんですよ。だから僕自身、本音を言えば「Mリーグが盛り上がれば何でもいい(笑)」。

 ただ、例えば人気重視で賞金5000万円のMリーグと、実力重視で賞金300万円のRTDリーグが麻雀で戦ったら、たぶんRTDリーグが勝つじゃないですか。そういった中で、Mリーグがどうやって権威を守っていくのかは難しい問題ですよね。

――RTDリーグに出場しているトッププロは、実力的にもドラフトでほぼ安泰に思えるが。

多井:絶対に漏れる人が出てきます。少なくとも5人くらいは漏れる可能性がありますね。あくまで個人の予想ですけど、僕のMリーグ予想メンバーの計算に合わないんです。RTDに出ていない人で「この人は絶対に選ばれるだろうな」っていう人がいますもん。例えば、ASAPIN(朝倉康心、最高位戦日本プロ麻雀協会)とか。

――そこまで厳しいとは……多井さんも決して当確ではないと。

多井:希望的観測としてMリーグが「連盟」「最高位戦」「協会」「連合」「RMU」っていう5団体を指定してくれた以上は、リーグ全体として「最低各団体1人は押さえたい」っていう流れはあるんじゃないかなと。そういった意味で、僕とか小林剛(麻将連合)とかが選ばれる可能性はあるかもしれませんね。

――渋谷ABEMASは藤田晋さんが監督をされるので、他のチームよりもそういった配慮をする可能性もある。

多井:でも藤田さん、最近忙しいのか全然会ってくれなくて(笑)。今までは最低でも月何回かはお会いしてたんですけど、最近はもう……。

 意図的にそうされているのか、忙しいのか両方かもしれませんけど、ドラフトに関する情報は完全にシャットアウトされていますね。僕のところにも全然回ってこないですもん。その分、ドキドキしながら楽しんでいる面もあるんですけどね。

――当然、不安な気持ちもある。

多井:麻雀プロは、自分が選ばれるかどうかドキドキしてると思いますけど、僕の場合このMリーグに参加してくださったオーナー企業にどうやって恩返しできるか、Mリーグ全体をどうやって盛り上げていくか……そんなことばっかり心配していますね。

――すでにMリーガーとしての先を見据えている。

多井:僕がドラフトで選ばれるかは、本当にわかりませんよ(笑)。

 選ばれると信じてますけど、選ばれない可能性もあるとは思ってます。ただ、解説で呼ばれる可能性は絶対にあります。将棋のような大盤解説もやるみたいなので、そういった意味でたとえ選手でなくとも、僕がMリーグをどうやって盛り上げていくかは常に考えていますね。

 こういうのはスタートがめちゃくちゃ大事で、これが例えばワーッとRTDリーグの何倍も盛り上がるようなら、さらに多くの企業がスポンサーやチームオーナーに出て来てくれると思うんですね。逆にイマイチだったら、Mリーグの存続も難しくなってくると思うんです。

関連記事

麻雀最新記事

人気記事ランキング 5:30更新

麻雀

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS