麻雀Mリーグ「初代王者」は『渋谷ABEMAS』が頂く!? 多井隆晴×白鳥翔×松本吉弘スペシャル対談
――白鳥さんは2巡目の指名となった。
白鳥翔プロ(以下、白鳥):周りからは「だいたい大丈夫でしょ!」って言われてましたけど、実感とかは全然なくて……おそらく「50%くらいで選ばれるんじゃないかな」と思っていました。ただ自分の事よりも、もし僕が選ばれなくて、僕より若い人で選ばれそうな松本も選ばれなければ、麻雀界の未来的に「すごく寒いな」と……。
――確かに白鳥翔、松本吉弘といえばRTDリーグ出場も含め、今最も露出のある若手。「若手代表」という立場もある。
白鳥:「若手に夢がない」というか、せっかくMリーグっていう大きな舞台ができたのに「30代後半にならないと選ばれない」と、他の若手に思われてしまうことだけは嫌でした。そういう意味でのプレッシャーはありました。松本とも事前に「もし自分が選ばれなかったら、松本だけは絶対に選ばれてほしい」と。
多井:ホントにそう。大学卒業してMリーグまで15年とかだったら、今の若い子に「麻雀プロになろう」なんて思ってもらえない。だったら公務員になるわ(笑)
――「他の若手や、麻雀界の将来のために」という思いもあった。
白鳥:以前は、自分の事ばかり考えてました(笑)。麻雀界に入ったのも、ただ「強い人と戦いたい」っていうだけで。だけど、『団体日本一決定戦』や『麻雀駅伝』(AbemaTV)に出させてもらって、RTDリーグでもSNSとかでホントに多くの人に応援してもらって「自分だけじゃない」という意識に変わりました。
多井:翔ちゃんは、メディアにたくさん出るようになって成長しましたね。本人は「50%」と言ってますけど、僕は「100%選ばれる」と思っていましたよ(笑)。あの2巡目で、まだまだ有力なプロはたくさんいたのに藤田社長が白鳥を選んだというのは、その証じゃないですか。今の彼はただ麻雀が強いだけじゃなくて、自分が勝つことによって多くの人を喜ばせることができるプロフェッショナルですよ。
――そして松本さんが3巡目の指名となった。
松本吉弘プロ(以下、松本):多井さんが100%で、翔ちゃんが50%なら、僕は「20%」くらいだと思っていました。僕が所属する協会のスター(鈴木)たろうさんでさえ、3巡目を迎えるまで選ばれなかったので、それが悔しかったですね。自分がたろうさんよりも先に選ばれることはないと思っていたので、まず自分の事よりも「たろうさんが選ばれてくれ!」って必死に祈ってました。
――結果的に鈴木たろうプロが3巡目でドラフト初の重複指名。3チームによる抽選になった。