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パチスロが「総売り上げ」パチンコを上回る。統計開始から「初」の結果

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 娯楽の多様化や規制によるギャンブル性の低下、依存症の指摘などによってパチンコ・パチスロの遊技人口は年々、減少傾向にある。

 中にはスマホの普及が減少に拍車をかけているなどといった意見もあるようだが、いずれにせよパチンコ業界は厳しい状況であり、2019年の市場規模も総売り上げ20兆円、総粗利3.24兆円と、売上、粗利共にそれぞれ前年比0.7兆円減、0.12兆円減と下落傾向にある。
 
 業界紙「グリーンべると」によると、ダイコク電機の「DK-SIS白書2020年版」のZoom刊行記者会見で発表されたその数値の内訳は、パチンコが9.8兆円でパチスロが10.2兆円。同社が統計を開始して以来、初めてパチンコの業績をパチスロが上回ったという。

 パチンコでは低貸し、4円パチンコ共にアウト(打ち込んだ玉)、粗利が微減。4円パチンコに関しては「時間粗利」が前年の1140円から1150円に増加しており、これは遊技客から粗利を取っている、即ち絞っていることを意味する。

 これに対してパチスロは低貸し、20円パチスロ共に長年続いたアウトの下落が微増へ。6号機のほとんどがAT機であることから20円パチスロATのシェアが大きく増加したものの、業績は下落したとのことだ。

 このような結果を受け、ダイコク電機DK-SIS室長の片瀬宏之氏はパチンコの時間粗利の増加に言及しつつ、「パチスロ市場全体でみるとパチンコよりも良かったが、6号機の業績が良くならないことには根本的な回復にはならない」とコメント。

 一方で業界全体における業績回復のキーワードとしてパチンコの「遊タイム」をあげ、「主要な旧規則パチスロが撤去されて迎えた今年1月は、パチスロよりもパチンコの方が業績が良かった」「今後もそうした状況が何度か訪れることから、その時々で良い新規則機を購入し、ファンをつけていくことができればパチンコの業績回復に弾みがつくのではないか」と期待感を示したという。

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