パチンコ「ループ率80%の連チャン力」か「右打ち16R75%の出玉力」か。大いなる「進化」を遂げた超マシン!!
職業柄、言葉にはそれなりに気を使ったり注意を払っているのだが、ふとしたワードの本来の意味や由来が気になり原稿そっちのけで調べ物に夢中になったりすることもある。
ところで、どら息子やどら猫の「どら」とは何なのであろうか。いろいろ説はあるようで、打楽器の「銅鑼」から来ている話がある。どら息子といえば、遊びほうけているような意味合いだが、それがどう繋がるかといえば、銅鑼は円盤型の「鐘(かね)」で「鐘を突く」という表現から「かねをつく」→「金を尽く」、つまり金を使い果たしてしまうほどの道楽息子といった具合である。
または音の響きである「ジャンジャン」から銅鑼が鳴るようにお金をじゃんじゃん使うといった落語の小話のようなものもあるとか。実際は、「なまける」や「放蕩する」を表す「のら」という語句が強調された言葉が「どら」であるらしい。
さて、『CRドラセグ2』である。ドラムとセグが融合したドラムマシンの第2弾で、今作のモチーフは“ドラ”キュラとなっている。この『ドラセグ2』は多くの面で初代から改良されている。ドラムの巨大化、演出パターン増大、そしてスペックの変容である。
前作はST突入率100%であったが、本機ではヘソからの確変大当りが用意されていない。つまり0%と真逆になっているのである。では、どうすれば確変に突入するかといえば、初当り時に付与される50回転の時短によって電サポ中に引き戻す、いわゆる突破型のシステムを採用している。
時短の引き戻し割合は約40%、ここを突破すればST30回転+時短70回転の「ドラセグRUSH」に突入となる。電サポ中のトータルループ率は約80%と破格なうえに右打ち中は大当りの半分が16Rの出玉を獲得できるのである。
と、いままで説明してきたのは甘デジバージョンの仕様で、大当り確率が1/199.8となるライトミドルタイプではまた若干数値関係が異なる。確変システムはヘソ0%からの突破型STと同じだが、初当りで付与される時短は100回転で、ドラセグRUSHの構成もST100回となっている。
したがって、連チャンモードとなる「ドラセグRUSH」は継続率が約65%と連撃性能が甘デジより劣るのだが、その分、電サポ中の16R比率が75%と大幅にアップするのである。もちろん、出玉は約1900個としっかりしたボリュームで提供される。
つまり、連チャンを楽しむ甘デジか出玉感を満足させるライトミドルか、スペックによって特徴やゲーム性に変化をつけられるようになっているのである。
一方、演出面での充実度も見逃せない。4層構造の新型ドラムはより表現力を増し、シャッターギミックやセグ、ランプと連動した迫力のあるデジタルアクションはドラムマシンの演出レベルを一気に底上げ、従来のドラム機とは一線を画した演出ワークを堪能することができるのである。
素行の悪い怠け者などとんでもない。本機のドラは「ドラスティック」で「ドラマチック」なのである。
(文=大森町男)
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