大手パチンコチェーンがSDGs対応の「新名刺」採用。持続可能な社会づくりに貢献
「D’STATION」をはじめとするパチンコホール事業、ホテル事業、フィットネス事業、温泉事業、飲食事業、インターネットカフェ・カラオケ事業などを展開するNEXUSグループはこのほど、国際連合が定めたSDGs活動への取り組みの一環として、紙・プラスチックの代替えとなる石灰石から生まれた日本初の新素材「LIMEX(ライメックス)」を使用した名刺を新たに採用し、公式HP上で公表した。
事業を通じて「環境に配慮した誠実で発展的な店舗運営を行い、喜びと感動溢れる社会づくり」の実現を目指す同社グループは、2021年1月にSDGs宣言を発表した。このSDGsを国際社会の重要な目標と捉え、企業の価値の追求と社会的課題の解決を両立させることにより、関わる全ての人が幸せになる「幸福度No.1企業を創り上げる」と誓っている。
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択された。国連加盟193か国が2016年から2030年までの15年間で達成するために掲げた目標で、その目標には貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など17項目がある。
先述のLIMEXとは石灰岩を主原料とし、水や木をほとんど使わずに紙の製造が可能なエコ素材。石灰岩は世界各地で埋蔵量が多く日本でも100%自給自足できる資源で、高効率でリサイクルもできるそうだ。
このLIMEXを使用すれば名刺1箱で約10リットルの水を守ることが可能だそうで、リサイクルの先を行く「アップサイクル」を実現できるとのこと。新名刺への移行により、「安全な水とトイレを世界中に」「産業と技術革新の基盤を作ろう」「つくる責任、使う責任」「気候変動に具体的な対策を」などSDGsの8つの項目に貢献できるとした。
ちなみに、アップサイクルとは元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを最終目的とした、持続可能な「モノづくり」の新たな方法論である。
新名刺採用の公表にあたり、同社グループは今後も環境問題への取り組みを通じて、持続可能な社会づくりに貢献すると述べた。
SDGsについては、パチンコホール「ガーデン」を運営する遊楽、同「ARROW」を手掛ける平川商事、同「ガイア」でお馴染みのガイア、セガやサミーの持ち株会社であるセガサミーホールディングスなども賛同を表明している。
これがパチンコ業界にもっと広がれば、何かと槍玉に上がる業界のイメージも向上するのではないだろうか。
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