GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】マカヒキ  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】日本ダービー(G1) マカヒキ「ディープ2世の末脚は届くのか?鍵を握る『本当のマカヒキ』の姿とは」

【この記事のキーワード】, ,

【血統背景】

makahikikettou.jpgHalo 15.63% 3 x 5  Northern Dancer 6.25% 5 x 5

 全姉に短距離重賞2勝のウリウリがいるが、ディープインパクト×フレンチデピュティという配合は昨年のジャパンCを勝ったショウナンパンドラがおり、カミノタサハラは弥生賞馬。本質的には中距離配合といえるだろう。

 祖母のリアルナンバーは南米の馬だが、サクラローレルを送り出したレインボウクエストや、アルゼンチンの大種牡馬サザンヘイローの血も入っており、気性的にも東京の2400m日本ダービーで距離の心配をする必要はない。また、リアルナンバーにはリボーの5×5というクロスがあり、この辺りが大舞台で活躍できる底力を生み出しているようだ。

≪結論≫

『考察』で述べた通り、マカヒキの最大の強みはマイペースで走ることさえできれば、どこからでも超一流の末脚を繰り出すことができる点だ。そして、仮にマカヒキが皐月賞とは異なり、中団から競馬をすることできれば「世代の頂点」が大きく近付くことだろう。

 ただし、それには鞍上の川田将雅騎手を始めとした陣営が、本馬の本質「本当のマカヒキ」を理解しているかが重要なポイントになる。無論、この『考察』が必ずしも正しいと言い張るつもりはないが、それでも世間のマカヒキに対する評価は、やはり「世代随一の破壊力を持った追い込み馬」であり、父ディープインパクトにその姿を重ねる人も多い。

 実際に皐月賞の川田騎手はある程度意図的に(弥生賞を参考にして)後方に位置取ったように見える。それで2着という結果が出ているのだから、ダービーでも追い込みにこだわる可能性は決して0ではない。

 仮に後方からの競馬にこだわった場合、例え皐月賞のようにリオンディーズが”暴走”したとしても、最後に止まってしまう限界を露呈した以上、ダービーはおそらく大きくペースが上がることはないだろう。ならば、今年の実績上位馬は簡単には止まらない。いくら世代随一の末脚を持つ本馬でも、思わぬ苦戦を強いられる可能性も十分にある。

 ちなみに直線一気のイメージが強い父ディープインパクトでも、日本ダービーの4コーナーでは10番手までポジションを上げている。皐月賞でも4コーナーの通過は9番手で、これに対してマカヒキは13番手。最終的に父は2馬身以上の差で勝ち、息子は勝ち馬に1馬身1/4の差を付けられての2着だった。

 これだけを見ても、今のマカヒキの立ち位置と周りのライバルを鑑みれば、ダービーの4コーナーで中団(半分の10番手)よりも前目にいることの重要性が浮き彫りになるはずだ。
(監修=下田照雄(栗東担当))

【徹底考察】日本ダービー(G1) マカヒキ「ディープ2世の末脚は届くのか?鍵を握る『本当のマカヒキ』の姿とは」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  2. 【天皇賞・春(G1)】武豊×ドウデュースの復活勝利も霞むC.ルメールの神騎乗! 「死枠」克服を完璧に読み切った古馬王道路線の鬼が降臨
  3. JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
  4. 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
  5. 【天皇賞・春】横山典弘「前ポツン」にファンは狂喜乱舞? 20年前の逃亡劇再現あるか……マテンロウレオ陣営も不気味なコメント
  6. 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか
  7. C.ルメール「ダービーは絶対大丈夫」復帰いよいよ秒読み! ドウデュース武豊と同じく騎乗数セーブ予想も…春G1で復活インタビューとなるか
  8. UAE競馬史上「最強」のジョッキーが短期免許で日本初参戦! ステレンボッシュ、シックスペンスの名門も「いい馬を用意している」
  9. 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
  10. “ルメール依存症”が日本ダービーにも影響?春のG1シーズンで思わぬ誤算…「28連敗」の敏腕トレーナーに試練のトライアル