真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.06.09 08:00
安田記念(G1)を制した田辺裕信騎手は一体何者?実力は誰もが認めるが、拭い切れない「地味」な印象
編集部
この春、池添騎手の騎乗でスプリングS(G2)を単勝1.7倍の人気を裏切って3着に敗退したロードクエスト。その後の皐月賞(G1)でも、荒れ馬場の中を一頭だけ唯一内を突く奇策に出て8着惨敗。
「左回りのマイル戦」という新潟2歳Sのパフォーマンスを考慮されてNHKマイルC(G1)を目指すことになったが、その新潟2歳S(G3)を勝たせたのも、やはり田辺騎手だった。となれば、ファンの間でその時のイメージを一番持っている「田辺でいいんじゃない?」という流れが起きるのは当然か。
だが、ロードクエストは池添騎手のままNHKマイルCに参戦。まあ、これも主戦騎手なので仕方ない。メジャーエンブレムをあと一歩まで追い詰める2着に激走したことから、一端は田辺騎手を推す声も止んだ。
ところが先述したオークスで池添騎手が騎乗停止になり、日本ダービー(G1)でのロードクエストの鞍上が空白に。
今度こそ、ファンの間では「ここは田辺しかいないだろう」という流れが生まれるが、”中途半端に乗れる騎手”であることが仇となり、すでにプロディガルサンからの先約を受けている田辺騎手……。
結局、ロードクエストは岩田康誠騎手が騎乗することになったのだが、11着に敗れたロードクエストに、3/4馬身差だけ先着したのは田辺騎手の意地だろうか。
だが、田辺騎手の”流れ”は忘れた頃(先週)にやってきた。冒頭でも触れた、ロゴタイプでの安田記念勝利だ。まさに鬱憤を吹き飛ばすような、会心の騎乗である。
一方で昨年の安田記念での3着が見込まれて期待されていたクラレントの馬券を買ったファンは、小牧太騎手の「前に行くつもりで出していったが、(ロゴタイプが)速かったし、しょうがない」というレース後のコメントにがっくり。
その上で聞こえてくるのは、やはり「田辺が乗っていれば…」という声。昨年、クラレントを積極果敢に運んで3着に導いたのも、やはり田辺騎手であったからだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
- 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春(G1)】リピーターはディープボンドではなく「長丁場で大崩れがない」アノ1頭? 単穴は「豊富なスタミナが武器」の堅実派…まさに伏兵といえるベテランも? 超強力“現場ネタ”から紐荒れで狙える伏兵が浮上!?
- 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
- 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
- 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
- 【天皇賞・春】武豊、横山典弘を敵に回して豪脚一閃!マヤノトップガン&田原成貴の試行錯誤が三強対決に断【競馬クロニクル 第53回】
- 【NHKマイルC(G1)展望】ジャンタルマンタルVSアスコリピチェーノ「2歳マイルG1馬対決」実現! 重賞ウイナー総勢9頭「超豪華メンバー」が集結