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【出版記念】「己」を捨て、「運」を引き寄せ、自分自身に勝つ。デビュー30周年を迎えた麻雀界の鬼才・土田浩翔プロの生き様と「『運』の育て方」~後編~

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tuchidakoushou8.jpg土田浩翔プロ(撮影:編集部)

「土田システム」を操り、「麻雀界の鬼才」「トイツ王国の王子」と称される土田浩翔氏。麻雀界屈指の人気を誇るトッププロが、デビュー30周年を記念し、自身が長きにわたり蓄積してきた「運」に対する考え、メソッドを凝縮させた『「運」を育てる 麻雀界の異端児 土田浩翔の流儀』(KADOKAWA)が今月18日に発売となった。そこで今回、ギャンブルジャーナルが同氏にインタビューを敢行。後編の今回は、「神が舞い降りた」と語る勝負の感覚、理想のプロの姿、さらには「人生を豊かにする」ためのメッセージなど、骨太な人生を歩んできた土田プロから”生きるヒント”を探った。(前編はコチラ

「神が舞い降りた勝利」と、「積み重ねる」ことの意義

――作中で、92年の「第二回グランプリ」で優勝された際に、『麻雀の神様が降りてきた感覚があった』、と書かれています。その結果、見事33歳にして優勝を飾られていますが、土田プロは他の試合の勝負どころで、この時に近い感覚を持つことができた勝負はあるでしょうか?

土田プロ:第4回の「モンド王座決定戦」で優勝した時ですかね。もう、自分が牌を動かしている感覚ではないんですよ。神様に操られている感じ、といいますか。不思議な感覚なんですが、自然と手がそこに行くというか。

――それは、スポーツでいうところの「ゾーン」に近いもの、ということでしょうか。

土田プロ:ゾーンとはまた違うように思います。「ゾーンで勝ったな」と思う勝負もあったんですが……。勝手に神様が降りてきて、操られながら、楽に勝てる。そういう経験はそうそうないですね。特に考えることもなく、相手の手を考えることもない。それで勝ててしまうんですから、こんな楽なことはないですよね。もう「何だろうこれは!?」という気持ちを持ったまま、あれよあれよと勝利を手にしている。

――それは、やはり本書に書かれているように「相手を倒す」などの邪念が消えているからこそ、という気がしますが。

土田プロ:「勝とう」なんて思ってはダメですね。切磋琢磨するライバルは必要ですが、「負かそう」なんて話は小さなこと。重要なのは「自分に勝つ」ことですから。昨日までの自分に勝ち、さっきまでの自分に勝たなければならないんです。それを積み重ねて、未来につなげることこそが重要なんです。比較すべきは相手ではなく、過去の自分なんですよ。麻雀においても「ポイント差」「順位」とか数字に囚われた時点で”削られて”しまう。若い頃はそういったことをどうしても意識してしまいますが、私は「戦略」より「運」のほうが強いと実感しているので。運を引き寄せるには、戦略とか数字とか、雑念を捨てることが必要なのです。

――そうした「神」が何度も舞い降りるのは、やはりこれまで「運」を積み重ねてきた土田プロだからこそ、でしょうか?

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