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【徹底考察スペシャル】香港カップ(G1) モーリス「2000mを克服したマイル王にもはや死角なし?完勝の天皇賞・秋で世界のR.ムーア騎手が認めた『ミス』とは」

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≪結論≫

 天皇賞・秋で2着のリアルスティールに0.2秒差、3着のステファノスに至っては0.4秒差を付けている時点で十二分に本馬モーリスの強さが表れているが、実はそれでもこのレースは付いている着差以上にモーリスの能力が抜けている。

 その理由は、最後の直線でのパフォーマンスだ。

『考察』で述べた通り、エイシンヒカリが作った流れは1000m通過が60.8秒。特別速いわけではないが、それでも雨の影響が残っており、決して前が楽なペースではなかった。その証拠に、本来の走りができなかったエイシンヒカリを度外視しても2番手を進んでいたラブリーデイが9着。モーリスの少し前にいたヤマカツエースとサトノクラウンが、それぞれ14着、15着と大敗。

 ロゴタイプこそ5着に粘ったが、2着のリアルスティールが10番手から、3着のステファノスが14番手から、4着のアンビシャスも含め他の上位勢は後方勢が占めた流れだった。

 そんな流れを好位から抜け出して勝ち切ったモーリスは、もちろん卓越した能力を持っているのだが、特筆すべきは最後の直線で抜け出したタイミングである。

 R.ムーア騎手自身が「やや早めの追い出しになった」と述べていたように、モーリスは残り400mを切った辺りで、早くも先頭に躍り出ている。これは直線が長い東京競馬場では非常に厳しいレース展開だ。

 まず、単純に各馬の特に後方勢の目標にされることは避けられない。さらに本能的に集団で走ることを好むサラブレッドは一頭になると、どうしても全力を出しにくくなる傾向がある。俗に聞かれる「一頭になってフワッとなった」という表現や、もっと程度が酷くなれば「ソラを使う」という表現になり、いよいよ極端な減速が危ぶまれる。

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