真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.12.28 14:21
有馬記念売り上げ449億、年間総売り上げ前年比103.4%。数字の上では好調維持も、楽観視してばかりもいられない…競馬人気復活は本当か?
編集部
「まずまず悪くないけど思ったほどは…」というのが正直なところではないだろうか。
近年にない盛り上がりを見せた今年の競馬界。有馬記念の売り上げは前年比107.8%の449億円を記録し、年間総売上も前年比103.4%の2兆6708億8026万1600円に上った。この数字には海外馬券の売り上げ約95億円は含まれていないため、実際にはもう少し「儲かった」と見たほうがいいだろう。
有馬記念は金額にして昨年からプラス約33億円、年間総売り上げは平成最低を記録した2011年から5年連続増&2008年以来の高水準を示しており、数字と推移状況だけみれば確かにまずまずの結果だったと判断できる。
だが、ちょっと冷静になって考えてほしい。思い返せば、今年は競馬界にとって「恵まれた」年だったはずである。年初からの出来事を振り返ると、アイドルジョッキー藤田菜七子騎手の登場、演歌界の大御所・北島三郎氏とその愛馬キタサンブラックの大活躍、海外馬券の国内発売スタートなど、一般メディアにも大きく掲載されるビッグニュースが定期的に報じられたのだ。詳しくは以前に記載した『有馬記念「地球上最高のイベント?」 今年の売上がJRA&競馬界に与える決定的なメルクマークとは……』をご覧になって頂きたい。
これだけの追い風があったのは、近年でもまれなこと。つまり、日本競馬にとって今年ほど「新規参入客の流入」が期待できる年はなかったのだ。JRA側もそれを見越して、今年1年を通じていつも以上に各種メディアに広告を打ったはず。広告費がいかほどのものかは分からないが、そちらの出費も相当な額に上っているに違いない。
その上でこの数字である。確かに悪くはない、悪くはないのだが、どうしても物足りなさを感じてしまう部分もある。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャスティンミラノを大幅に上回った「期待の良血」がG1に向けて出陣! C.ルメールに替わる新パートナーは「初制覇」のチャンス到来?
- 【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲り
- 【NHKマイルC】川田将雅ジャンタルマンタル参戦で浮上した「鞍上問題」…陣営と繋がり強い「三冠騎手」が有力候補? その背中に跨るのは
- 「ルメールショック」が木村哲也厩舎に直撃?桜花賞に続き皐月賞も人気馬が凡走…主戦騎手不在で「13連敗」の急ブレーキ
- JRA「隠れ最強馬」が待ちに待った戦列復帰…ジャスティンミラノに引け取らない実力、令和の「マツクニローテ」再現あるか?
- 【激走候補5頭】J.モレイラ不在の週末は波乱必至!? 大荒れ実績十分福島牝馬S(G3)&フローラS(G2)【週末重賞ピックアップ】
- セリフォス、ナミュールも不安?2024年マイル戦線は異常事態!マイラーズCは“安田記念を見切った格下馬”の激走に要注意!
- コスモキュランダ次走ダービーも「鞍上未定」の怪…J.モレイラ続投が決まらない理由に「身元引受調教師」の影響も?
- デビュー3年目の武豊が「神業」魅せた天皇賞・春…イナリワンとの邂逅でいよいよ凄みを増したリヴィングレジェンドの存在【競馬クロニクル 第52回】
- 【福島牝馬S(G3)展望】今年「50戦0勝」騎手が本命馬に騎乗!? リバティアイランドに迫った実力を示せるか
関連記事
里見治オーナー「『サトノの呪い』などどこ吹く風!リベンジから『制圧』へ反逆の2017年が始まる」 ~2017年の競馬キーマン Vol.1~
【東京大賞典考察】アウォーディー「ダート初の敗戦は武豊騎手のオヤジギャグ連発にグレたから?最大の弱点を露呈しない鍵は、意外にも『あのライバル』の復調か?」
有馬記念最大の「サイン」は田中将大投手「そのもの」にあり! チャンピオンズCでも飛び出した「予兆」とは
東京大賞典もお任せ!? 「競馬オタクアイドル」桃井はるこが、今年の”締め”に狙いを定める!
有馬記念前日、鷲見玲奈アナ『ウイニング競馬』24日で卒業! 期待は「サンタコス」だが、最後の最後で「G1級レース」が!?