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【ドバイWCの大本命馬アロゲート】ポジション・展開不問の「異次元の万能性」&アメリカ競馬史上屈指の「スピード能力」の秘密に迫る

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 なぜなら、アロゲートはこれら3走でまったく異なるポジション&展開を経験し、そのすべてで圧倒的な底力を示しているからだ。

 まずトラヴァースSでは最内枠からハナを奪うと、G1・3勝のエグザジャレイターらを尻目に大差の逃げ切り勝ち。もう一方のペガサスWCでは、好位のインで窮屈なレースを強いられながら、3コーナーで早々と前を交わす立ち回り巧者ぶりを発揮して完勝している。

 一般的に競走馬は、自分が力を発揮できる戦法やポジションが明確にあり、展開や流れが噛み合わないとコロッと負けることもしばしば。圧勝と惨敗を繰り返して昨年引退した稀代の逃げ馬・エイシンヒカリなどはその典型だろう。

 しかしアロゲートの過去3走からは、そういった脆さは微塵も見られない。むしろあらゆる条件に対応可能な「異次元の万能性」が、この馬の能力の根源といっていい。

 ちなみに、この2レースはどちらもトラックレコードによる勝利。アロゲートのスピードが歴代のアメリカ競走馬と比べて図抜けていることは、時計の面からもすでに証明済みである。

 不安があるとすれば、初の海外遠征がどう出るかという一点だろう。果たしてアロゲートはドバイの地でも能力をいかんなく発揮するのか、土曜深夜の発走が今から楽しみでならない。

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