エアスピネルの「マイル選択」は正しかったのか? 安田記念(G1)惨敗の「裏側」と武豊騎手の心境の「変化」とは
エアスピネル(競馬つらつらより)4日に行われた第67回安田記念(G1)は戦前から「大混戦」と評されていたように、最後は7番人気のサトノアラジンが悲願のG1初制覇を飾った。
ほんの一握りの名馬を除けば、多くの馬たちにとって、G1は状態やレースの展開、馬場の傾向など、あらゆる条件が上手くかみ合わなければ勝てない。少なくとも今年の安田記念に出走していたすべての馬は「ほんの一握りの名馬を除いた多くの馬たち」だった。
それは優勝したサトノアラジンも例外ではなかった。レース後「馬場も枠順もこの馬に向いてくれて、折り合いもスムーズにリズムよく運ぶことができました」と川田将雅騎手がコメントすれば、池江泰寿調教師からも「天気にも恵まれ、馬場も良く、枠順も外と今日はいい条件がそろっていました」と、あらかじめ好条件が揃っていたことが勝因に挙がっている。
ただ、こういった様々な勝因は基本的に2つに大別できる。
1つは天候や枠順、馬場状態やレース展開など、いわば人の力が及ばない「天命」。そしてもう1つは馬の状態や折り合いや位置取りなど、人の力が及ぶ「人事」だ。つまり、すべてのライバルが全力を出し尽くすG1の勝敗は、まさに「人事を尽くして天命を待つ」といった境地なのだろう。
例えば、今回のサトノアラジンの場合、池江調教師が話した「天気にも恵まれ、馬場も良く、枠順も外と今日はいい条件がそろっていました」は「天命」に該当し、川田騎手が話した「折り合いもスムーズにリズムよく運ぶことができた」は「人事」に該当する。
特にサトノアラジン陣営は昨年の安田記念、マイルCSとG1で立て続けに不利を受けていたので、喜びもひとしおだろう。もともとG1級といわれていた素質馬だが、勝つときは絵に描いたようにすべてが上手くいく。いや、「人事」と「天命」の両方が噛み合ったからこそG1を勝てたといえるのだろうか。
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