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イスラボニータ惨敗はルメール騎手が「絶好調過ぎた」から!? 改めて実感させられた競馬の難しさと「包囲網」の恐ろしさ


 昔から競馬は「馬7、騎手3」といわれているが、近年は騎手の占めるウエイトがより大きくなっているような気がしてならない。特にファンの支持によって決まる「人気面」では、圧倒的に騎手の存在感が増している。

 特に、今回の安田記念など1番人気のルメール騎手を始め、2番人気にはエアスピネルの武豊騎手、3番人気はレッドファルクスのM.デムーロ騎手、4番人気がステファノスの戸崎圭太騎手と、まさに実力派の人気騎手が、そのまま上位人気に支持された典型的なレースだった。

 無論、それは馬券を買うファンだけでなく、”同業者”としてライバルとなる騎手たちも強烈に意識しているはずだ。

 今回のイスラボニータに関しても、他の騎手たちにとっては「1番人気の馬を負かす」という意味合いよりも、完全に「ルメール騎手の連勝劇を止める」という意識が強かったように思えた。

 そんな一幕を見て、ふと、昨年のチューリップ賞(G3)を思い出した。レースを勝ったシンハライトの池添謙一騎手が「デムーロ騎手が活躍している中、日本人ジョッキーは何をやっているのかと言われてしまうので、気合いが入りました」といった言葉を思い出したのだ。

 当時のデムーロ騎手は重賞を騎乗機会5連勝中と絶好調、誰かが止めなければどこまでも続いていきそうな破竹の勢いだった。勝利騎手インタビューでは「気合が入りました」という言葉だけだったが、池添騎手の内心は相当強い気持ちがあったに違いない。

 これは単に、デムーロ騎手やルメール騎手が外国人騎手だからという理由ではない。

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