GJ > 競馬ニュース > 『DMMバヌーシー』事業統括者が激白!!  > 4ページ目
NEW

何故『DMMバヌーシー』JRA参入は支持されるのか? 事業統括者・野本巧氏が語る「感動の共有」から見える馬主の「本懐」(特別インタビュー企画)

【この記事のキーワード】, ,

――ありがとうございました。最後に所属馬の情報配信についてお聞かせください。

 現在のところ、週5日くらいのペースで公開できればと考えています。我々の考えにご賛同いただき、さまざまな面でご協力いただいている牧場の方々には、本当に感謝の言葉もございません。

 近い将来、牧場側と連携して出資馬の見学ツアーも構想しています。あくまで可能性の段階ですが、例えばノーザンファームさんなど大きな牧場のツアーでしたら、最大1,000人くらいの大規模な見学ツアーも企画できるのではと考えています。

・馬が今ここで走っているのだという”密度”を感じていただきたい

 野本氏が話す馬主の「ロマン」や「夢」、そして『DMMバヌーシー』がテーマとして掲げる「感動の共有」。これらが決して青臭い綺麗事でないことは、今の競馬界を見渡せば自ずと見えてくる。

 昨年から今年にかけ競馬界の覇権を争ってきたのは、述べるまでもなくキタサンブラックとサトノダイヤモンドの2頭だ。だが、それぞれのオーナー・北島三郎氏と里見治氏は、そこに至るまでに膨大な時間と資金、そして何度となく破れた「夢」を注ぎ込んでいることでも有名だ。

 1963年に馬主資格を得た演歌界の大御所・北島氏がキタサンブラックと出会い、待望の初G1制覇を飾ったのは2015年。つまり、実に52年もの歳月が費やされている。

 対する里見氏もセレクトセールなどで毎年のように億単位の高額馬を購入しながらも、サトノダイヤモンドと出会い菊花賞で初G1勝利を飾ったのは、所有馬の初出走から24年と8カ月が経った昨年の出来事だった。

 述べるまでもなく、どちらも「投資ビジネス」としてはとっくに破綻しているだろう。だが、それでも何故あれだけの大人物が、あれだけの熱意をもって馬主を続けてこられたのか……。そういったことを考えると、今回、野本氏が語った言葉の1つ1つの重みが増してくるようだ。

「例え1口だけの参加だとしても、自分が1万分の1だと決めつけてしまう必要は一切ない。1頭の馬を1人で所有している馬主の方々と同じだけの愛情を注いで、同じように感動していただきたい。大事なことは、そこに参加しているかどうか。あなたがいるからこそ、その馬が今ここで走っているのだという”密度”を感じていただきたいんですよ」

「僕がなりたかった、僕らがなりたかった馬主。そういったものを『DMMバヌーシー』で実現してもらいたいと思っています」

 最後にそう語った野本氏。大手IT企業『DMM.com』が誇る最先端の技術が導入された『DMMバヌーシー』は、実は今の競馬に失われつつある「ロマン」や「夢」を改めて想起させられるものなのかもしれない。
(文=浅井宗次郎)

何故『DMMバヌーシー』JRA参入は支持されるのか? 事業統括者・野本巧氏が語る「感動の共有」から見える馬主の「本懐」(特別インタビュー企画)のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
  2. 天才・武豊と帝王・岡部幸雄の意地がぶつかり合った「天と地」の決戦。天皇賞・春(G1)に25年の時を経て再び訪れた「世紀の対決」
  3. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  4. 成績低下のM.デムーロ、三浦皇成に「不穏」な噂…腕だけなく馬質も重要な騎手業、彼らが不満を隠せなかった「決定的な理由」とは
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  7. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
  8. JRA M.デムーロ「低迷」のきっかけはドウデュースの調教師!? 復権に欠かせないのは失った信頼関係の改善か
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. サトノアラジンに「鬱」疑惑!? 香港マイル(G1)に挑む日本マイル王の電撃引退の「裏事情」とは