GJ > 競馬ニュース > JRA「世界からの孤立」
NEW

JRA日本「世界からの孤立」に現場から疑問の声続々……ジャパンC(G1)「外国馬ゼロ」を招いたのは超高速馬場だけではない

【この記事のキーワード】, , ,

JRA日本「世界からの孤立」に現場から疑問の声続々……ジャパンC(G1)「外国馬ゼロ」を招いたのは超高速馬場だけではないの画像1

 1981年の創設から38年。今年第39回にして、ついに「外国馬ゼロ」という異常事態となったジャパンC(G1)。日本競馬が誇る国際レースとしての存在意義が完全に失われた格好だが、その「原因」として識者やメディアを中心に様々な議論が交わされている。

 その中でも「最大の原因」といわれているのは、やはり日本特有の超高速馬場だ。

 昨年のジャパンC(G1)でアーモンドアイが叩き出した世界レコード2:20.6は、文字通り世界中のホースマンを震撼させた。

 しかし、それと同時に浮き彫りとなったのが、ガラパゴス化した日本競馬の孤立だ。同年に同距離で行われ、世界女王エネイブルが制した凱旋門賞(仏G1)の2:29.24とは、約10秒の差。完全に「別世界」のレースであり、日本が世界から「ノー」を突きつけられた最も象徴的な出来事といえるだろう。

 当然ながら、他にも多岐にわたる“改善点”がある。

 中でも今年、唯一の外国馬としてジャパンCの出走を希望していたイギリスのプリンスオブアラン陣営が断念したことで、注目を浴びた「ゲート問題」は早急に検討すべき課題の1つといえるだろう。

 ゲート面で不安を抱えるプリンスオブアラン陣営は、今回JRAへ「バリアブランケット」(ゲート内で落ち着かせるために使用するクッション)の使用を申請。しかし、これが認められずに出走を断念。

 プリンスオブアランはその後、12月に香港で行われる香港ヴァーズ(G1)に矛先を替えたことからも、許可さえ下りていれば「史上初の外国馬ゼロ」という事態は回避できたということだ。

「このJRAの対応には、現場からも疑問の声が上がっています。ある調教師さんは『ゲート入りをゴネる馬に使う馬装具で、飛び跳ねたり、後ろ脚を蹴り上げるのを防ぐ為のもの。重りが入った毛布みたいな感じ』とバリアブランケットを説明してくれた後、『被せると馬も重くて尻っ跳ねをしなくなるし、大人しくなる。かなり効果がある』と評価。

その上で『JRAもお役所仕事で拒否しないで、認めてあげても良かったのでは……』と疑問を呈していました。

また、ある騎手も『海外の競馬で見たことある。かなり効果的。ゲート入りがスムーズになるし、導入すればいいのに』とバリアブランケットを支持。『それより少しゲート入りをゴネるだけで、後ろからムチで叩いたり、音で刺激する今のやり方の方が馬にとっては悪い。以前から「あれはやめて欲しい」と要望してるんだけど……』と現状のやり方に疑問を持っているようでした」(競馬記者)

JRA日本「世界からの孤立」に現場から疑問の声続々……ジャパンC(G1)「外国馬ゼロ」を招いたのは超高速馬場だけではないのページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ジャンタルマンタル、NHKマイルC(G1)大本命に急浮上!? 川田将雅「素晴らしいレース」もう1頭の有力お手馬「鞍上未定」の裏事情
  2. 関東のホープが永島まなみ、藤田菜七子ら抑え「史上最多」注目レースV! 東西の名門厩舎からも騎乗依頼、「頼れる男」がいよいよカムバック
  3. 【マイラーズC】2連敗中の川田将雅騎手×セリフォスのコンビ継続に疑問の声?「やっぱりレーンじゃなきゃ」「なぜ藤岡佑介を乗せない?」。一方、逆転を狙うノーマークの穴馬が急浮上!
  4. 【皐月賞】パンサラッサ級「大暴走」でまさかの最下位…「力みが強かった」浜中俊も制御できず、メイショウタバルに抱いたファンの不安
  5. 【皐月賞】メイショウタバル「史上最速」タイムでシンガリ大惨敗…「ゲート入りに手間取った時に」父ゴールドシップの難しさが露呈?
  6. 福永祐一厩舎「G1出走権獲得」に胸中複雑!? 皐月賞トライアル「ハナ差4着」で出走権逃した3日後に転厩決定
  7. J.モレイラ「これからも楽しめる」ハクサンムーン弟が超出世レースを快勝! 7戦5勝「遅れてきた大物」が兄の果たせなかったG1制覇に王手!
  8. 【福島牝馬S(G3)展望】今年「50戦0勝」騎手が本命馬に騎乗!? リバティアイランドに迫った実力を示せるか
  9. 【皐月賞】「無敗の二冠」視野に入る戸崎圭太の悲願は叶うか?近年の挑戦者は1勝3敗の苦戦…リベンジしたい5年前の悪夢
  10. 【皐月賞】戸崎圭太「康太が後押し」ジャスティンミラノ無敗戴冠!「この馬と共にダービー勝って、いい景色を」5年前の“忘れ物”回収へ最高のスタート