
JRAも驚愕の「サウジC罰金」に絶句……ムチ叩き過ぎで「世界史上最高額」騎手には騎乗停止も
先週の土曜中山8R春麗ジャンプSで森一馬騎手が鞭の使用により、過怠金1万円の処分となった。森騎手には大いに反省してもらいたいが、世界を見渡せば過怠金1万円などかわいい処分のようだ。
同じ鞭の使用についての制裁でも「世界レベル」となると、とてつもない金額が課されたようだ。
先週29日に開催されたサウジCは今年新設された世界最高賞金レースだ。1着賞金は約11億円、2着でも3億8500円という規格外。日本からも2頭が出走し、ゴールドドリームは6着6600万円、クリソベリルは7着5500万円と健闘したばかり。戦前にノーザンFの吉田勝己代表が日本馬は「5着に入れれば」と語ったほどのドリームレースだったのである。
ところが、規格外なのは賞金だけではなかった。
2着の米国馬ミッドナイトビズーに騎乗したM.スミス騎手が、鞭の過剰使用(レース中にムチを打つのは10回までと定められていた)で8日間の騎乗停止と獲得賞金のうち60%にあたる21万ドルを罰金として没収されることになった。
スミス騎手は米国で殿堂入りを果たしているレジェンドジョッキーとして知られているが、罰金でも“レジェンド級”の記録となった。
勿論これは、騎手に対する制裁金額としては史上最高額とみられる。
21万ドルといわれても、いまひとつピンとこないが、日本円に換算すると約2310万円にもなる。これだとちょっとしたG3の優勝賞金と大差がないのだから、驚きである。
今回、スミス騎手の取り分は10%(日本は5%)で、約3850万円のはずだった。にもかかわらず、賞金の60%を没収され、手元に残ったのは半分以下の1540万円となってしまった。10回以内に決められた鞭の回数を4回上回っただけの結果としては、あまりに痛過ぎる罰金だったといえよう。
また、ミッドナイトビズーは勝ち馬マキシマムセキュリティとは3/4馬身差だった。
もしも1着になっていた場合、1着賞金11億の10%で1億1000万、ここから60%(6600万)を没収されて4400万円になっていたかと思うとゾッとする話である。
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