
JRA田辺裕信「不可解騎乗」もオーナーの “愛”に揺るぎなし!? ファルコンS(G3)シャインガーネットで名誉挽回だ
NHKマイルC(G1)へ向けた重要なステップレース、ファルコンS(G3)が14日(土)に中京競馬場で行われる。ラウダシオン、ビアンフェ、アブソルティスモなど実績馬の前評判が高いが、牝馬のシャインガーネット(牡3歳、美浦・栗田徹厩舎)も虎視眈々と一発を狙っている。
シャインガーネットは昨年9月の新馬戦、同11月の赤松賞(1勝クラス)を田辺裕信騎手とのコンビで連勝。前走はO.マーフィー騎手を配してフェアリーS(G3)に挑み、2番人気に支持されたが4着に敗れた。
今週末は中山のアネモネS(L)、阪神のフィリーズレビュー(G2)という牝馬限定レースもあるが、果敢に牡馬のマイル路線一線級に挑戦する。オーナーの山口功一郎氏はファルコンSを選択した理由について自身のTwitterで「左回りの方が得意なのでは?」「いい走りだった赤松の再現を狙ってここを選びました」(原文ママ)と言及している。
メイクデビュー勝利を右回りの中山で挙げたシャインガーネットだが、左回りの東京で行われた2戦目の赤松賞で見せた強い勝ち方がレース選択にも影響したようだ。その赤松賞は、振り返るとメンバーレベルがかなり高いレースだった。
オークス馬シンハライトを叔母に持つ良血シンハリングが2着(1番人気)に入ったのをはじめ、後にフェアリーSでワンツーを決めたスマイルカナ(赤松賞7着)とチェーンオブラブ(同4着)。そしてクイーンCで人気薄ながら3着に粘ったセイウンヴィーナス(同6着)、チューリップ賞でレシステンシアに半馬身差まで迫る4着に入ったイズジョーノキセキ(同5着)など、赤松賞をステップにその後、好走した馬が多い。
そして、今回は鞍上が田辺騎手に戻るのもプラスに働きそうだ。オーナーの山口氏は田辺騎手を多用することで知られている。山口氏の所有馬はJRAでこれまで合計307戦しているが、そのうち43戦に田辺騎手が騎乗。通算成績は「13-2-4-24」、勝率31.0%と、しっかり結果を残している。
先月には山口氏所有のアルクトスが田辺騎手とのコンビでフェブラリーS(G1)に挑戦。アルクトスはワイドファラオと競る形で逃げ、最初の3ハロン34.6秒という「ハイペース」を演出。結果的に先行馬が崩れる展開になり、田辺騎手の騎乗に疑問の声が上がる形となった。
山口氏はレース後に「彼のレース前の会見と勝ちに行ったという考えを聞けば、私には結果論で批判することはできません」とツイート。物議をかもす騎乗を見せた田辺騎手への信頼度は変わらないようだ。
しかし当の田辺騎手は、フェブラリーSの借りを返したいはず。シャインガーネットを勝利に導くことでオーナーの“田辺愛”に応えられるか。
右回りから左回りに、そして鞍上を田辺騎手に戻し、シャインガーネットが春のG1ロードに名乗りを上げる。
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