
JRA「2億円馬」デビュー戦は「大誤算」の3着も“ノーダメージ”!? 金子オーナー真の狙いは“もっと先”を見据えてか
初戦は期待を大きく裏切る結果になった……。
21日、中京5Rで行われた新馬戦は5番人気ナムラメーテルが優勝。2着に3馬身差をつける快勝だった。
その一方、単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたサヴァニャン(牝2歳、栗東・藤原英昭厩舎)は3着に敗れた。
半兄に重賞3勝のシャケトラを持つサヴァニャン。2019年のセレクトセールで金子真人オーナーが2億2680万円(税込)で落札した期待馬である。この落札価格は牝馬としては「史上5番目」の価格ということも、デビュー戦の人気に拍車をかけたのかもしれない。
レースは中団の位置取りで進め、4コーナーから外を回して進出を開始。直線で追い出しをかけるも、ナムラメーテルとの差は縮まるどころか徐々に開いていく。さらに、ゴール手前で、ルークズネストに交わされてしまい3着に終わった。
福永祐一騎手は「4コーナーを回るまではいい形で、どれだけ伸びるかと思っていたのですが……。脚がないわけではありませんし、負けたけど上手に立ち回っていました。距離はもっとあってもいいと思います」とコメント。手応えの割に直線での伸びを欠いたようだが、今後に期待している様子だ。
「勝ち馬には完敗でしたが、2着馬に競り負けたのはあまりいい内容と言えないですね。ただ、デビュー戦を終えたばかりなので、良化の余地は十分にあります。次走に注目したいですね」(競馬記者)
新馬戦のパフォーマンスは期待通りと行かなかったサヴァニャンだが、金子オーナーが2億円を惜しまなかった理由は意外なところにあるかもしれない。
「兄シャケトラが他界した3か月後に行われたセレクトセールで、サヴァニャンは落札されました。そのため、金子オーナーのシャケトラへの想いがサヴァニャンの落札価格に反映されたようにも感じます。また、この兄弟では初のディープインパクト産駒ということも影響しているかもしれません。
これらも一理ありますが、繁殖牝馬としての活躍に期待している可能性が高いかもしれません。過去には現役生活を1勝で終えたミスアンコールを高額落札していますし」(別の記者)
2006年のセレクトセールで、1億1760万円(税込)で落札されたミスアンコール。父キングカメハメハ、母ブロードアピールという金子オーナーゆかりの血統馬である。ちなみに、サヴァニャンが落札されるまでは、ミスアンコールが同オーナーにとって牝馬の最高落札価格だった。
競走馬として1勝しかできなかったミスアンコールが真価を発揮したのは、繁殖牝馬になってからである。
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