
JRA神戸新聞杯(G2)コントレイル「掟破り」の連係プレー再び!? 安藤勝己氏「ノースヒルズ勢が周りを……」疑惑の日本ダービーから4カ月
27日、中京競馬場では菊花賞トライアル・神戸新聞杯(G2)が行われ、無敗で春のクラシック2冠を制したコントレイル(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝した。
「強いコントレイルをお見せすることができてよかったです」
福永祐一騎手のレース後のコメントがすべてを物語っていたかもしれない。
「休み明けとはいえ、落とすわけにはいかない状況のなかで、余力を持って勝つことができたのが何よりでした」
無敗の3冠を狙う王者に同世代のライバル達は成す術もなかった。
18頭立てのレースを中団前目につけると、直線では進路を探すだけ。前が開いた一瞬の隙をこじ開けると、福永騎手は促すだけの持ったまま。最後まで一発のムチが入ることもなく、2着ヴェルトライゼンデに2馬身差をつける圧勝で秋の始動戦を勝利で飾った。
馬だけでなく、鞍上の福永の冷静さも絶対王者の強さをより際立たせた内容となった。道中は馬群の真っただ中を追走したコントレイル。直線入り口ではライバルたちが密集して四面楚歌の状態にすら思える状況にも、43歳のベテランに焦りはない。直線半ばで満を持してパートナーを開いた進路へ誘導した。
この圧勝劇には元JRA騎手の安藤勝己氏も公式Twitterで「もともと完成度は高かったけど、気性が大人になって操縦性が増した」と精神面での成長に触れつつ、「あの折り合いなら距離は問題ないし、抜け出してから耳を立ててスイッチをオフにしとる。同世代の牡馬ではまさに力が違う」と、無敗の3冠達成に事実上の”確定”を出した。
だが、そんな完全無欠の強さを誇る王者の勝利の裏で、コントレイルのオーナー・前田晋二氏のもう1頭の所有馬ディープボンドの”アシスト疑惑”も見逃せないだろう。
「ディープボンドはスタートを決めると外目の2番手から追走。道中は外に”スペース”を確保しつつ、早めの競馬を試みています。直線でも内を1頭分だけ空けて進路取りをしており、そこに狙いすましたようにコントレイルが通り抜けて行きました。
前にいるディープボンドがちょうどいいペースでレースを引っ張ってくれ、結果的に勝負どころで進路を譲ってもらった格好となりました。コントレイルの福永騎手にとってもディープボンドは、ある意味”心強い”存在だったのではないでしょうか」(競馬記者)
PICK UP
Ranking
17:30更新東京ダービー(S1)JRA勢「大侵略」にTCKが対応策! 物議醸した「バルダッサーレ方式」アウトも根本的解決とは言えず……
「存在自体が奇跡」常識外の”近親交配”で生まれた怪物・エルコンドルパサーの強さと「伝説のG2」
JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
関連記事
元JRA安藤勝己氏「同世代の牡馬では力が違う」コントレイルの無敗三冠へ太鼓判! 神戸新聞杯(G2)「包囲網」も福永祐一“神騎乗”で一蹴!
JRAセントライト記念(G2)「150万円」バビット大出世に安藤勝己氏「菊花賞でも面白い」! 堂々たる逃げ切りに「雑草の賞金王」再来の予感
川田将雅「デアリングタクトに挑戦できる器」VS元JRA安藤勝己「牝馬3冠は揺るぎない」ローズS(G2)リアアメリア復活勝利も見解に大きな隔たり
元JRA安藤勝己「3歳牡馬はレベルが怪しい」ワーケア凡走にルメールも「どうしてかわかりません」 コントレイル、サリオス以外は過大評価!?
JRA日本ダービー(G1)福永、松山、和田「掟破り」の連係プレー!? 安藤勝己氏「ノースヒルズ勢が周りを固めた」“影の立役者”がコントレイルを完璧エスコート